ホワイトソックス―アストロズ、ア・リーグWCシリーズ第1戦注目ポイント

September 28th, 2026

アストロズはシーズン序盤の出遅れを巻き返し、28日(日本時間29日)に10年間で8度目となるア・リーグ西地区優勝を決めた。1年ぶりにポストシーズンへ戻り、ワイルドカード(WC)シリーズではホワイトソックスと対戦する。ホワイトソックスは今季の大半でア・リーグ中地区首位を走ったが、最終的にはア・リーグのワイルドカード最終枠に入った。

同じア・リーグのWCシリーズで実現するヤンキース―レッドソックスほど大きな注目を集めないかもしれない。それでも、アストロズ―ホワイトソックスも興味深い組み合わせだ。ヒューストンにはア・リーグMVP最有力候補のヨルダン・アルバレス(29)、元ワールドシリーズMVPのジェレミー・ペーニャ(29)、今世代を代表するポストシーズンの強打者ホセ・アルトゥーベ(36)らスターがそろい、短期決戦の経験も豊富。一方のシカゴは、若手の台頭を武器に挑む。

アルバレスは「最も難しい関門だったポストシーズン進出を決めることができました」と語った。

ホワイトソックス打線を引っ張るの打者は、ミゲル・バルガス(26)と村上宗隆(26)の強力コンビだ。村上はルーキーイヤーに35本塁打を放ち、バルガスも33本塁打。MVP投票でも票を集める可能性がある。

ホワイトソックスのDHアンドリュー・ベニンテンディ(32)は「いい気分です。シーズンのある時点から、自分たちはポストシーズン圏内にいるという感覚がありました。でも、これで正式にレギュラーシーズンが終わりました。ここから本当のシーズンが始まります」と気を引き締めた。

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【先発投手は?】

ホワイトソックスはレギュラーシーズン最終カードまでア・リーグ中地区優勝の可能性を残していたため、最下位ロッキーズとの3連戦にショーン・バーク(26=11勝7敗、防御率3.34)、デービス・マーティン(29=9勝8敗、防御率3.95)、アンソニー・ケイ(31=10勝9敗、防御率4.44)を投入した。

WCシリーズでは、第1戦に新人左腕ヘイゲン・スミス(23)が先発。ウィル・ベナブル監督(43)はリリーフ投手陣を次々につなぐブルペンゲームを予定している。バークは第2戦の先発が有力だ。

スミスは今季18試合、28回とメジャー経験こそ少ない。それでも鋭い球威と変化球で打者のタイミングを外し、相手打線から空振りを奪った。

アストロズは新人右腕AJ・ブルボー(26)が第1戦に先発する。ブルボーはオープナーを務め、その後は救援陣をつなぐブルペンゲームとなる予定だ。25日(同26日)のアスレチックス戦では救援で15球を投げ、2/3回1失点だった。

今季は救援で2イニング以上を投げた試合がメジャー最多の27試合。アストロズでは1995年のデーブ・ベレス氏(59)以来となる球団最多記録に並んだ。救援投手として計96回を投げ、こちらもメジャー最多で自己最多を更新した。ただし、3イニングを超えて投げた試合は今季5試合に限られる。

ホワイトソックスとはレギュラーシーズンに3度対戦。計4回で4安打、2四球、3三振、無失点と抑えている。

【予想先発オーダーは?】

ホワイトソックスは、アストロズが第1戦をブルペンゲームで戦うため、登板する投手に応じて打線を変更する可能性がある。左腕が相手なら、ランダル・グリチック(35)の先発起用も考えられる。

  1. サム・アントナッチ(23)左翼
  2. カイル・ティール(24)捕手
  3. 村上宗隆(26) 一塁
  4. ミゲル・バルガス(26) 三塁
  5. アンドリュー・ベニンテンディ(32) DH
  6. チェイス・マイドロス(25)二塁
  7. コルソン・モンゴメリー(24)遊撃
  8. トリスタン・ピーターズ(26)中堅
  9. ブレーデン・モンゴメリー(23)右翼

アストロズは上位6人がほぼ固定される見込みで、外野手3人が7~9番に入る可能性が高い。レギュラーシーズン最終シリーズで4本塁打を放った新人ルーカス・スペンス(23)は中堅での先発が有力。キャム・スミス(23)は右翼に入る見込みだが、打順はまだ流動的だ。左翼はホワイトソックスの投手起用に応じて決まりそうだ。

  1. ジェレミー・ペーニャ(29) 遊撃
  2. ヨルダン・アルバレス(29) DH
  3. アイザック・パレデス(27)三塁
  4. ホセ・アルトゥーベ(36) 二塁
  5. ヤイネル・ディアス(28)捕手
  6. クリスチャン・ウォーカー(35)一塁
  7. ルーカス・スペンス(23) 中堅
  8. キャム・スミス(23) 右翼
  9. テイラー・トランメル(29)左翼

【先発降板後のブルペン起用は?】

ホワイトソックスでは、ベナブル監督が守護神を1人に固定していない。グラント・テイラー(24)は今季84回で106三振、防御率2.25と圧倒的な成績を残しており、六、七回をまたいで2イニングを任される可能性もあれば、九回に登板して試合を締める可能性もある。

ショーン・ニューカム(33)、ブライアン・ハドソン(29)に加え、新人のスミスやノア・シュルツ(23)も同様に、試合展開や相手打線との組み合わせに応じて柔軟に起用される見込みだ。

アストロズはブルペン陣を万全に近い状態でポストシーズンへ送り込める。26日(同27日)には先発ヘイデン・ウェズネスキー(28)が7イニングを投げ、27日(同28日)のレギュラーシーズン最終戦も大差で勝利したため、救援陣の負担を抑えられた。第1戦をブルペンゲームで戦う上でも大きなプラスとなる。

ジョシュ・ヘンドリクソン(29)、ミゲル・ウジョラ(24)、AJ・ブルボーから複数イニングを任せ、その後はセットアッパーのブライアン・アブレイユ(29)、守護神ジョシュ・ヘイダー(32)へつなぐ展開が想定される。

ヘイダーは今季、防御率1.01とし、26度のセーブ機会をすべて成功させた。23日(同24日)を最後に登板しておらず、十分な休養を取って第1戦を迎える。

【主な負傷者は?】

ホワイトソックスでは、チェイス・マイドロスが左太もも裏の違和感を抱えている。ほかにも細かな負傷を抱えながらプレーしており、24日(同25日)のカンザスシティーでの試合を途中交代した後、ロッキーズとの週末の3連戦は大半を欠場した。ただし、WCシリーズ第1戦には出場できる見込みだ。

アストロズでは、アイザック・パレデスが26日(同27日)のアスレチックス戦で自打球を膝に当てた。翌日のレギュラーシーズン最終戦には出場したものの、球団は状態を懸念し、三塁のバックアップ要員として内野手レイネル・デルガド(25)を昇格させた。

中堅手のドールトン・バーショ(30)は手首、ブライス・マシューズ(24)は膝の負傷で先週、負傷者リスト入り。両選手ともWCシリーズには出場できない。

【好調な選手、不調な選手は?】

ホワイトソックスのコルソン・モンゴメリーは、前半戦にオールスター選出候補に挙がる活躍を続けながら選出を逃し、後半戦は苦戦した。最終的に打率.197。227三振を喫し、メジャーのシーズン最多三振記録を更新した。

それでも28日(同29日)の試合前には、ポストシーズンを再出発の機会と捉え、勝利のためならどんな役割でも果たしたいという決意を語っている。

一方、ミゲル・バルガスは飛躍のシーズンを送った。33本塁打、31二塁打、22盗塁、101四球、93打点、106得点を記録し、打線の中核へ成長した。

村上も終盤に調子を取り戻し、ルーキーイヤーで35本塁打を記録。ホワイトソックス新人ではロン・キトル氏(68)と並ぶ球団歴代2位で、2014年にホセ・アブレイユ氏(39)が記録した36本塁打にあと1本まで迫った。

アストロズはヨルダン・アルバレスは打率.316、出塁率.432、長打率.601、105得点、34二塁打、42本塁打、106打点、109四球を記録してア・リーグ首位打者を獲得。自身初となるア・リーグMVP受賞も有力視されている。

ジェレミー・ペーニャはレギュラーシーズン最後の12試合で打率.353、出塁率.358、長打率.706、5本塁打、9打点と好調だった。

クリスチャン・ウォーカーも最後の8試合でOPS1.167、4本塁打。ヤイネル・ディアスは8月16日以降の34試合で打率.350、出塁率.377、長打率.581、6本塁打、17打点を記録した。新人ルーカス・スペンスもシーズン最後の4試合で15打数6安打、4本塁打、1三塁打、9打点と打線を活気づけた。

一方、テイラー・トランメルは最後まで20打数連続無安打でシーズンを終えた。

【そのほかの注目点】

・アストロズは2023年からポストシーズンの本拠地試合で7連敗中。

・アストロズとホワイトソックスのポストシーズン対戦は今回が3度目。2005年のワールドシリーズではホワイトソックスが4連勝。2021年のア・リーグ地区シリーズではアストロズが4試合で勝ち上がった。