【レッドソックス0−9ヤンキース】ニューヨーク/ヤンキースタジアム 9月29日(日本時間30日)
マサチューセッツ州出身の2人が、宿敵レッドソックスを相手に躍動した。
ヤンキースのキャム・シュリットラーは6回1/3を無失点、10三振。ベン・ライスは2本塁打、6打点の大暴れ。ヤンキースはワイルドカード第1戦でレッドソックスを下し、ワイルドカードシリーズ突破に王手をかけた。
3試合制のワイルドカード・シリーズでは、初戦を制して1勝0敗としたチームが、過去24シリーズ中21シリーズ(88%)でシリーズを制している。そのうち17シリーズは2連勝のスイープだった。また、ホームチームが初戦を制したケースでは、過去9シリーズすべてでシリーズを突破しており、8シリーズが2連勝のスイープとなっている。
地元マサチューセッツで育った2人が、レッドソックスファンにとっては複雑な一夜を演出した。幼いころからレッドソックスファンだったシュリットラーは、今ではレッドソックスファンからSNSでたびたび標的にされる。昨年のワイルドカードシリーズでもボストンを敗退に追い込んだ右腕が、今年も立ちはだかった。
試合前には「証拠はちゃんと残しておくタイプ」と話していたシュリットラー。初球から100.6マイル(約161.9キロ)の速球を投げ込み、最後まで攻め続けた。キャリア最多の117球を投じ、6回1/3を2安打1四球、10三振で無失点に抑えた。
打線ではライスが輝いた。
今季チーム最多の41本塁打を放ったライスは、五回に左腕エリク・ミラーの96.8マイル(約155.8キロ)のシンカーを捉え、バックスクリーンへ先制2ラン。七回にはタイムリーを放ち、八回には2死満塁から右中間のヤンキースブルペンへ満塁本塁打を叩き込んだ。
自身初のポストシーズン満塁弾を含む1試合2本塁打、6打点。主砲アーロン・ジャッジを欠くヤンキース打線を、ライスが一人で引っ張った。
「打った瞬間、『入るかもしれない。頼むから入ってくれ』と思った。入ってくれて、さらに4点を取れたことが本当にうれしい。ブルペンを休ませることもできた」
幼いころからヤンキースファンだったライスは、フェンウェイパークを訪れた際、なぜかヤンキースの帽子を土産に持ち帰った。後に再び球場を訪れた際には、右翼ポールの「ペスキーズ・ポール」に「Yankees Rule!」と書き残した。
今は、そんな思いを言葉にする必要もない。シュリットラーとライスが、マウンドと打席でレッドソックスを相手に存在感を示した。
