【レイズ8-10アストロズ】ヒューストン/ダイキンパーク、7月4日(日本時間5日)
九回、ヨーダン・アルバレスが打席に進むごとに「M-V-P! M-V-P!」のチャントは大きくなった。この日、アルバレスはすでに本塁打を含む4打点を挙げていたが、ダイキンパークにいた誰もが、この強打者に同じことを期待していた。
独立記念日の花火を待つ大観衆の前で、アルバレスはその数分前に花火を打ち上げた。リリーフのケイシー・ルグミナから中堅へサヨナラ2ランを放ち、劇的な逆転勝利でレイスの連勝を9で止めた。
「特別なものだった。これ以上ない試合の終わらせ方だったと思う。普段は観客やスタンドをそこまで気にしないけど、『MVP』と叫んでくれているのは本当に最高だった」とアルバレスは語った。
アルバレスはカウント1-2からの速球を完璧に捉え、424フィート(約129.2メートル)の打球を中堅フェンスの向こうへ運んだ。アストロズは四回表時点で2-7と大きくリードされていたが、主砲の活躍で逆転に成功した。
「彼は本当に完成された打者だ。球場の外へ運ぶこともできれば、逆方向へ打つこともできる。確実に打ち取る方法はない。彼は一度投球を見たらそれをしっかりと覚えて、次に同じ球を投げた時には準備ができているのだと思う」とレイズのケビン・キャッシュ監督は称えた。
アルバレスは4打数3安打、2本塁打、6打点。本塁打は29本でリーグトップの座をさらにキープし、打点でも67打点でトップに浮上した。打率は.324でレイズのヤンディ・ディアスの.325にわずかに及ばないが、ア・リーグの三冠王目前まで迫っている。
アルバレスは初回に2ラン、五回には適時打、七回には無死満塁で犠牲フライを記録した。アストロズはその七回に3点を奪い同点に追いついた。
「彼は今、間違いなくリーグ最高の選手だ」と、2017年のア・リーグMVPであるアルトゥーベは語った。
「彼がやっていることはすべて信じられない。何度も何度もそれをやる。たくさん本塁打を打つことは分かっているけど、実際に打つと、それでも驚かされる。本当にすごい。自分たちのチームにいてくれてよかったよ」
アルバレスにとって、1試合複数本塁打はキャリア26度目となり、ランス・バークマンを抜き、殿堂入り選手ジェフ・バグウェルの31度に次ぐ球団史上2位に浮上した。直近4試合のうち3試合で本塁打を放っており、その期間は16打数10安打、11打点。23日(日本時間24日)まで続いた16打数無安打の不振を取り返すかのような爆発を見せている。
「アルバレスが打席に立つたびに、自分たちには得点する大きなチャンスがある」と、アルバレスの前で4度出塁したアルトゥーベは語った。
「一振りで試合を変えられるし、今夜はそれを2度やった。逆方向への単打でも、本塁打でも相手を倒せる。本当にすごい選手だ」
アストロズは独立記念日の試合で9連勝としており、これはメジャー史上3番目に長い記録だ。そのうち2試合、この日と2022年はどちらもアルバレスのサヨナラ本塁打で勝利している。これにより、アルバレスは7月4日に複数回サヨナラ弾を放ったメジャー史上唯一の選手となった。
「ヨーダンなら、ついいつもと同じようにやってくれると期待してしまう」と、4回7失点だったアストロズの右腕ハンター・ブラウンは語った。
「あれはやばかった」
