レギュラーシーズンの開幕まであと3週間を切ったが、ナショナルズの補強はまだ終わっていない。8日(日本時間9日)、MLB.comが関係者から得た情報によると、ナショナルズはフリーエージェント(FA)の右腕ザック・リテルとの契約に合意したようだ。身体検査の結果待ちのため、まだ正式発表は行われていない。
30歳のリテルはキャリア最初の5シーズンを中継ぎ投手として過ごし、ここ数年は球界屈指の制球力を持つ、計算できる先発投手として活躍を続けている。昨季はレイズとレッズの2球団でプレーし、自己最多の186回2/3を投げた。32先発のうち27試合で5イニング以上を投げ、防御率3.81を記録。ドジャースとのワイルドカードシリーズ第2戦では自身初となるポストシーズンでの先発登板を果たした。
ナショナルズは春季キャンプの開始後も補強を続けており、キャンプ中に契約した投手はリテルが4人目。ほかには、37歳のマイルズ・マイコラス、29歳のシオネル・ペレス、32歳のドリュー・スミスを獲得している。
ナショナルズがリテルを先発で起用する場合、ローテーション争いが勃発することになる。現時点ではケイド・カバリ、ジェイク・アービン、フォスター・グリフィン、マイコラスの4人がローテ当確とみられており、ジョザイア・グレイが開幕に間に合わない場合、ブラッド・ロードが先発5番手を担う見込みだ。
リテルは5つの球種を投げ分けるが、スライダー、スプリット、フォーシームの3球種がメインとなっており、昨季はこの3球種をそれぞれ25%くらいの割合で投げていた。球速はいずれも93マイル(約150キロ)に満たず、空振り率や三振率も平均を下回ることが多いものの、抜群の制球力でそれを補っている。昨季の四球率は4.2%で、これはメジャー全体の上位2%という素晴らしい数字。2023年以降の四球率は4.1%で、これは打者1000人以上と対戦した投手の中で堂々の3位にランクインしている。
2013年ドラフト11巡目指名でマリナーズに入団したリテルは、2023年5月にウエーバーでレイズへ移籍するまで、6球団を渡り歩いた。レイズに加入するまでは、ツインズ、ジャイアンツ、レッドソックスで合計147試合(うち4先発)に登板し、防御率4.17という平凡な投手だったが、2023年7月の先発転向を機に急成長。レイズでは65試合に先発し、防御率3.57、四球率3.8%という安定した活躍を見せた。その後、2025年のトレードデッドラインでレッズへ移籍。シーズン終了後、FAとなっていた。

