パドレスのA.J.プレラーGMは14日(日本時間15日)にシーズン終了後の記者会見を行った。最大の焦点は、次の指揮官が誰になるのか、また自身の進退についてだったが、同時にフィールド上の話題にも多く触れた。以下に、その要点を紹介する。
ダルビッシュ有の現状
カブスとのワイルドカードシリーズ後に、ダルビッシュ有(39)は、今後のことについてはまだ考えられないと回答。オフシーズンに入ってから検討するという旨を明かした。
39歳右腕が将来のことを考えるのは自然な気もするが、ダルビッシュは契約をあと3年も残している。ここ数年は負傷に悩まされているが、引退も検討しているかどうかは不明だ。今季は肘に負傷でわずか15先発にとどまった。来季以降もプレーするのであれば、それに対する解決策を見つけなくてはいけない。
プレラーGMは、シーズン終了後もダルビッシュと定期的に連絡を取り合っていると述べた。
「今後数週間をかけて彼と話し合い、これからについて見極めていく。彼はこの組織にとって重要な存在だ」とプレラーは語った。
メイソン・ミラーの起用法
今がまさに、その”後回しにしていた”時期である。パドレスは、ポストシーズンで圧巻の投球をしたミラーの保有権をあと4年持っている。ブルペンは強力な一方で、先発は空席が多く、理論上、ミラーが先発に回ることは、大きな価値がある。しかし、球界屈指の中継ぎを先発に転向させることは、当然リスクも伴う。
「朗報は、彼が球界有数の才能を持っているということだ。マウンド上でできることが非常に多い。速球とスライダーの組み合わせによる支配力、そしてチェンジアップの成長も見られた。われわれはこれまでも何人か先発に転向させ成功してきた」とプレラーは可能性を否定しない。
「最終的には組織全体で話し合い、意見をまとめる。そしてもちろんメイソン本人の意向も聞き、彼にとって何が最善かを見極める。オフシーズンを通してどのようなロースターができるかにもよって、より明確な方向性が決まるだろう」
イーサン・サラスの近況
パドレスで最も期待されている有望株の1人、イーサン・サラスは当初、アリゾナ秋季リーグのメンバーに名を連ねていたが、開幕直前にロースターから外れた。今季のほとんどを全休した要因となった背中の違和感がまだ完治していないことが原因だという。
2023年に海外出身の有望選手でトップの評価を受け、かつては球界No.1捕手候補と呼ばれたサラスは、負傷によって評価を落としている。当初、パドレスは約3カ月の離脱を見込んでいたものの、なかなか復帰できず長引いている。
プレラーGMは改めて「慎重な対応を取っている」と強調。冬季リーグ出場の可能性もあるが、それは優先事項ではないとした。
「イーサンは順調だ。スイングを再開し、動きを取り戻している。これは後退ではない。われわれや医療スタッフ、専門医の間で、19歳の彼に重要なのは、今後10年を見据えて慎重な判断をする、ということで意見が一致している」
オフシーズンの補強方針
「野手とブルペンに関しては、すでに基盤が整っている」とプレラーは述べ、すぐに課題について明言した。
「先発投手。そこが明確な補強ポイントだ」
マイケル・キングとディラン・シースはFAで退団予定で、ダルビッシュの去就も不透明。ジョー・マスグローブはトミー・ジョン手術から復帰予定で、ニック・ピベッタとともに先発陣の柱となる見込みだ。ランディ・バスケスはローテーションの下位を担うだろう。
しかし、それ以外の先発枠は不透明で複数の先発投手を補強する必要があるが、そのための予算規模は定かでない。これまでも同様の課題に直面しながら、ニック・ピベッタやセス・ルーゴといった“掘り出し物”をエース級へと育て上げてきた。果たして今回もその再現が可能だろうか。
