開幕から一カ月、今季のオールMLB予想

April 29th, 2025

MLB2025年シーズンも開幕から一か月。期待通りの活躍を見せるスター選手に加え、嬉しいサプライズも続々と登場している。

そんな中で、毎年MLB.comの専門家パネルが選出する「2025年オールMLBチーム」を、現時点での成績をもとに予想。各ポジションの「今一番熱い」選手たちを紹介する。

<備考>

  • ファースト&セカンドチームとして2チームが選出。
  • 捕手、一塁手、二塁手、遊撃手、三塁手、指名打者をそれぞれ1名ずつ、外野手は守備位置を問わずに3名。さらに先発投手5名、救援投手2名の各チーム計16名。
  • 全てのスタッツは現地日曜日時点のものです。

捕手(CATCHER)

ファーストチーム:カル・ローリー(マリナーズ)

今季ブレイクを果たした一人。本塁打10本はMLBトップに並び、長打率.563、OPS.893と破壊力抜群のヒッティングを見せている。躍進の背後には、キャリアハイのハードヒット率(52%)がある。

セカンドチーム:ウィリアム・コントレラス(ブルワーズ)

過去19試合中18試合で安打を記録し、OPS.855と打撃で安定感を発揮。守備面でもリーグ最多の9盗塁阻止と、攻守で存在感を放っている。

一塁手(FIRST BASE)

ファーストチーム:ピート・アロンソ(メッツ)

26打点、出塁率.451、OPS1.097は一塁手全体でトップ。持ち前のパワーに加え今季は選球眼も向上し、打率は.333を記録している。

セカンドチーム:ブラディミール・ゲレーロJr.(ブルージェイズ)

シーズン序盤こそ苦しんだものの、ここ10試合でOPS.905と復調。ハードヒット率50%とそのバットスピードは健在で、本来の実力を発揮し始めている。

二塁手(SECOND BASE)

ファーストチーム:トミー・エドマン(ドジャース)

昨年のNLCSのMVPは約半年が経過した今もその勢いにかげりは見えず、OPS.821とキャリアハイペース。今季の8本塁打は全二塁手中最多で、こちらもキャリアハイの13本に早くも迫る勢いだ。

セカンドチーム:ブレンダン・ドノバン(カージナルス)

4年目となる今季は打撃が快調。打率.359、OPS.930はキャリア平均を大きく上回る(2.86/.781)成績だ。

三塁手(THIRD BASE)

ファーストチーム:オースティン・ライリー(ブレーブス)

開幕直後は不振も、過去18試合で打率.351、5本塁打、OPS.980と流石の活躍を見せる、打撃力と守備力を兼ね備えたリーグを代表する三塁手だ。

セカンドチーム:アレックス・ブレグマン(レッドソックス)

打率.319、OPS.937、5本塁打でチームトップの成績を残し、加入一年目にして牽引役となっている。なおこの成績はMLBの三塁手全体を通してもトップとなっている。

遊撃手(SHORTSTOP)

ファーストチーム:ボビー・ウィットJr.(ロイヤルズ)

OPS .858と12二塁打で遊撃手のトップに立つ。とりわけ、ここまで19試合連続安打を記録しており、その期間の成績は打率.357 OPS.948と圧倒的だ。守備範囲を測る指標(OAA)でもトップと、攻守両面でリーグをリードしている。

セカンドチーム:フランシスコ・リンドア(メッツ)

5本塁打(遊撃手トップ)OPS.852(ウィットの次点)を記録し、守備では49補殺でチームに貢献。メッツの首位争いの立役者の一人だ。

外野手(OUTFIELD)

ファーストチーム:アーロン・ジャッジ(ヤンキース)、コービン・キャロル(ダイヤモンドバックス)、カイル・タッカー(カブス)

ジャッジは打率.406・OPS1.217と「史上最高の右打者」の名に恥じないシーズンを送るが、続く二人も負けていない。キャロルは安打数(37)と長打率(.667)でナ・リーグトップの成績。ホームラン数でも2位(9本)につける。好調のチームを牽引するタッカーもOPS.976と、シーズンMVP候補級の活躍を見せている。

セカンドチーム:フェルナンド・タティスJr.(パドレス)、フアン・ソト(メッツ)、イ・ジョンフ(ジャイアンツ)

タティスJr.はOPS1.040、8本塁打で完全復活。完全に期待通りのパフォーマンスではないものの、出塁率.374を記録するソトは流石だ。ブレイクの一年を過ごすイ・ジョンフも打率.324・OPS.930と躍動している。

指名打者(DESIGNATED HITTER)

ファーストチーム:大谷翔平(ドジャース)

6本塁打、OPS.908と安定した打撃成績をここまで残している。50/50を達成した昨年ほどの爆発はまだ見せていないが(現在35本ペース)1、2週間でそれが一気に変わる可能性も大いにあり得る。

セカンドチーム:マルセル・オズナ(ブレーブス)

OPS1.030、長打率.544は全DH選手の中でトップの記録。26四球と選球眼の良さも際立つ。引退も近いのではないかと思われた2023年からの期間で34歳のベテランは打率.301、OPS.951、2年連続100打点以上を記録。まるで若返ったかのような活躍を見せている。

先発投手(STARTING PITCHERS)

ファーストチーム:ポール・スキーンズ(パイレーツ)、タリク・スクバル(タイガース)、ザック・ウィーラー(フィリーズ)、山本由伸(ドジャース)、ギャレット・クロシェット(レッドソックス)

昨年の「王者」二人が今年も快調をキープ。新人王のスキーンズは防御率0点台を記録し、サイ・ヤング受賞者のスクバルは一回に1.15個のペースで三振を量産している。

2年目となる山本も防御率1.06とMLBに完全に順応。高い三振率とストライク率でサイ・ヤング賞候補に浮上している。

セカンドチーム:ローガン・ウェブ(ジャイアンツ)、マッケンジー・ゴア(ナショナルズ)、マイケル・キング(パドレス)、ハンター・ブラウン(アストロズ)、ハンター・グリーン(レッズ)

ウェブは防御率1.98でナ・リーグ7位、奪三振数44はリーグ4位。6先発中4試合で自責点1以下と、安定した投球で首位争いのチームを支える。ゴアは、ここまで53三振と9回あたり奪三振率が13.6とMLB全体のトップを走る。

今季完封を達成したわずか2人の投手のうちの一人であるキング、平均球速99.2マイルの速球に加え、空振り率52%を記録するスライダーを決め球に安定した投球を見せるグリーンと、こちらもタレント揃いだ。

救援投手(RELIEF PITCHERS)

ファーストチーム:メイソン・ミラー(アスレチックス)、ジョシュ・ヘイダー(アストロズ)

ミラーは平均球速約101マイル(約162km/h)の速球に、鋭く落ちるスライダーを組み合わせ、驚異の奪三振率53.3%を記録。四球率も2.8%と安定感抜群だ。ヘイダーも13イニングで防御率0.69、被安打6、四球3と素晴らしい成績を残している。

セカンドチーム:アンドレス・ムニョス(マリナーズ)、ロベルト・スアレス(パドレス)

ムニョスはここまで14試合連続無失点で、セーブ数はMLBトップタイの10。防御率は完璧な0.00と、現時点で「最高のクローザー」とも言える成績を残している。続くスアレスも10セーブ、防御率0.75でパドレス救援陣の柱となっている。

シーズンはまだ序盤だが、既に本領を発揮するスターや、新たなヒーローの台頭が見えてきた2025年。ここからシーズンが進むにつれて、顔ぶれにどのような変化が生まれるか、要注目だ。