【レッズ0-20ブルワーズ】ミルウォーキー/アメリカンファミリーフィールド、9月11日(日本時間12日)
この日、ブルワーズは過去9年間で8度目となるポストシーズン進出を決めた。ジャクソン・チョウリオが初回の先頭で二塁打を放った直後から、試合は一方的な展開となり、ファンは早々に安心して試合を見守ることができた。
最初の2回で8点を奪うと、五回にも8得点。ギャレット・ミッチェルが今季のチーム初となる満塁本塁打で大量得点を締め括った。先発出場した全選手が安打を記録した。
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エライアス・スポーツ・ビューローによると、20点差はポストシーズン進出を決めた日の勝利として史上最大で、2001年のブレーブスと1996年のヤンキースが記録した17点差を更新した。ブルワーズは最近も同様の大勝を経験しており、2023年に10月への切符を手にした日には、マーリンズを15点差で破っていた。
これで今季92勝56敗となり、球団記録となる貯金36に達した。ナ・リーグ中地区連覇、ポストシーズンのシード争い、さらにはメジャー最高成績という、より大きな目標が残っているが、まずは第一段階をクリアすることができた。
「簡単なことのように見えているかもしれない。でも毎年ここまでたどり着くのは、ものすごく難しいことだ。決して当たり前だと思ってはいけない。そして、この先にも多くの困難が残っている」とクリスチャン・イエリッチは語った。
ブルワーズにとって、ポストシーズン進出は恒例行事となりつつある。しかしイエリッチが指摘するように、この球団は昔から常に成功していたわけではない。球団は1969年にシアトル・パイロッツとして創設され、翌年ミルウォーキーへ移転してブルワーズとなった。
最初の49シーズン: 勝率.478、ポストシーズン進出4度
直近9シーズン: 勝率.567、2026年開幕前まで677勝518敗、ポストシーズン進出8度
成功の一部は、ポストシーズンへ進出できる球団数が過去最多となった制度上の変化で説明できる。しかし、それだけではブルワーズに起きた変革を説明できない。球団史最初の49シーズンに当たる1969年から2017年まで、レギュラーシーズン勝率がブルワーズを下回ったのは、マリナーズ、マーリンズ、ロッキーズ、レイズ、パドレスの5球団のみ。しかし、それ以降の9シーズンでは、ブルワーズより高い勝率を残しているのはブレーブス、ヤンキース、アストロズ、ドジャースの4球団だけだ。そしてパット・マーフィーが2024年シーズンからブルワーズの監督へ昇格して以降、彼らを上回る勝率のチームは一つもない。
しかし、今年もこの場所にたどり着くまでには、多くの困難を乗り越える必要があった。
24歳の右腕ジェイコブ・ミジオロウスキーがエースとして本格的に頭角を現し始める一方で、序盤は苦戦した。レギュラーシーズン第2週が終わるころには、先発打線の3分の1が負傷者リスト入り。外野手ジャクソン・チョウリオは、ベネズエラ代表としてワールド・ベースボール・クラシックを制した際に手を骨折。長打力を誇るアンドリュー・ボーンは有鉤骨(ゆうこうこつ)を骨折し、クリスチャン・イエリッチは鼠径部(そけいぶ)を痛めた。3人全員が復帰したのは5月中旬だった。
投手陣も大きな打撃を受けていた。オールスター選出2度のフレディ・ペラルタが1月にメッツへトレードされ、2025年に活躍したクイン・プリースターは胸郭出口症候群で今季絶望となった。さらに4月最終日にはブランドン・ウッドラフの球速が急落し、再び負傷者リスト入り。6月と7月上旬に一時復帰したものの、本来の状態を取り戻すことはなかった。
最も経験豊富な先発投手2人を欠いたブルワーズに残されたのは、将来性は高いものの実績に乏しい投手たちだった。今季開幕時点で健康だった先発候補のメジャー在籍期間は、次のとおりだった。
- 1年136日 — ロバート・ガッサー
- 1年102日 — カイル・ハリソン
- 0年125日 — チャド・パトリック
- 0年109日 — ミジオロウスキー
- 0年75日 — ローガン・ヘンダーソン
- 0年45日 — カルロス・ロドリゲス
- 0年22日 — ブランドン・スプロート
- 0年0日 — シェーン・ドローハン
「われわれは経験不足だ。だが、それは実力がないという意味ではない」と、パット・マーフィー監督は当時語っていた。
その言葉を証明するのには時間がかかった。マーフィーが監督に就任してからの最初の2年間は5連敗以上が一度もなかったが、今季は4月に一時6連敗を喫し、同月を16勝14敗で終えた。
しかし、負傷者が復帰し始めてから、風向きは大きく変わった。
5月19日、リグレーフィールドでミジオロウスキーの好投によって勝利したブルワーズは、ナ・リーグ中地区首位に浮上し、その座を二度と譲らなかった。シーズン中盤にはドジャース、レイズとメジャー最高成績を競い合った。そして8月15日のドジャースタジアムでは、ミジオロウスキーが勝負どころで大谷翔平とフレディ・フリーマンから三振を奪い、勝利したブルワーズがメジャー全体の首位へ浮上した。それ以降、一度もその座を明け渡していない。
ブルワーズはポストシーズンを通じた本拠地開催権を手にするため、レギュラーシーズンの残り数週間でメジャー最高成績を守ろうとする。それは、残された目標の一つにすぎない。昨季樹立した球団最多の97勝を更新するという目標もある。
毎年のように開幕前の予想を覆しているチームとしては、悪くない結果だ。
「毎年シーズンを迎えるたびに、周囲は僕たちが勝てないだろうという。そういう外野の声を黙らせるのが好きなんだ。そこからやる気をもらっている。持てるものをすべて出し切り、シーズン最終戦まで戦う」と捕手ウィリアム・コントレラスは語った。
最初の目標は達成した。ブルワーズは今年も10月の舞台に参戦する。
