ドジャースvsブルワーズNLCS第4戦、見どころ&予想スタメン

October 17th, 2025

ドジャースとブルワーズにとって、状況は極めて単純になった。
ドジャースはあと1勝で2年連続のワールドシリーズ進出を決める。
一方、ブルワーズは4連勝しなければならない。達成されれば、プロスポーツ史に残る大逆転劇の一つになる。

険しい道のりだ。ブルワーズはポストシーズンで敵地10連敗中。始まりは2018年ナ・リーグ優勝決定シリーズ(NLCS=7回戦制)の第4戦と第5戦、場所は今回と同じドジャースタジアムだった。これは、1925年から1987年にかけて12連敗を記録したセネターズ(現ツインズ)に次ぐ、ポストシーズン史上2番目に長い敵地での連敗記録だ。

「正直、大きな穴に落ちている」とブルワーズのDH、クリスチャン・イェリッチは第3戦での敗戦後に語った。

「小さな目標に分けて考えるしかない。まずはシリーズをミルウォーキーに戻すこと。それ以外のことは、その後に考えればいい」

ドジャースは、その目標を阻み、本拠地でナ・リーグ優勝を決めたい。チャンスは2度ある。まずは第4戦だ。

「本当にワクワクしている」と二塁手トミー・エドマン。

「今季は試練の年でもあった。レギュラーシーズンはベストな出来ではなかったが、いまは良い波に乗れている。あと1勝。ここで決めたい」

第4戦に向けて知っておくべき情報は以下の通り。

試合の日時と放送情報

試合開始予定は午後8時38分(米東部時間)/午後7時38分(米中部時間)=日本時間18日午前9時38分

放送:NHK総合; JSports 3; SpoTV Now

先発投手は?

ブルワーズ:左腕、ホセ・キンタナ
キンタナ(レギュラーシーズン11勝7敗、防御率3.96)は、第4戦でチームのシーズンをつなぐ役目を担う。ベテランではあるが、長いイニングを投げ切る準備は万全ではない。実際、9月14日に左ふくらはぎを負傷して以降、先発の機会はなく、このケガで負傷者リスト入り。地区シリーズ(対カブス)では救援で3イニングを1度投げたのみだ。

ドジャース:右腕、大谷翔平(1勝1敗、防御率2.87)
大谷がマウンドに立つのは約2週間ぶりだが、不規則な登板間隔も二刀流スターには影響していないようだ。大谷は地区シリーズ第1戦(フィラデルフィア)でポストシーズン初登板を果たし、9奪三振と好投した。今回がブルワーズ戦での自身初先発登板となる。

予想スタメン

ブルワーズ:主砲ジャクソン・チューリオが右ハムストリング(太もも裏)の負傷で欠場する可能性があり、勝たなければならない試合で最も頼れる打者を欠く恐れがある。出場できない場合の想定ラインナップは以下の通り。

  1. サル・フリーリック(右翼)
  2. ウィリアム・コントレラス(捕手)
  3. クリスチャン・イェリッチ(DH)
  4. アンドリュー・ボーン(一塁)
  5. ブライス・トゥラング(二塁)
  6. ケイレブ・ダービン(三塁)
  7. ジェイク・バウアーズ(左翼)
  8. ブレイク・パーキンス(中堅)
  9. ジョーイ・オルティス(遊撃)

ドジャース:ホセ・キンタナが先発するため、左腕への対策として打線を調整する見込みだ。その場合、テオスカー・ヘルナンデスを3番に上げ、フレディ・フリーマンを4番に回す。マックス・マンシーがベンチスタートとなり、ミゲル・ロハスまたはアレックス・コールが先発する可能性もある。

  1. 大谷翔平(投手)
  2. ムーキー・ベッツ(遊撃)
  3. テオスカー・ヘルナンデス(右翼)
  4. フレディ・フリーマン(一塁)
  5. ウィル・スミス(捕手)
  6. トミー・エドマン(二塁)
  7. キケ・ヘルナンデス(左翼)
  8. ミゲル・ロハス(三塁)
  9. アンディ・パヘス(中堅)

リリーフ陣の見通し

ブルワーズ:7回戦制でブルペンを多用する戦い方の難点は、ドジャース打線が主力救援陣を何度も見て、慣れてしまうことだ。ここまでアーロン・アシュビーとアブナー・ウリーベが3試合すべてに登板し、ジャレッド・ケーニグは2試合に登板。トレバー・メギルは1試合のみの登板。

ドジャース:第3戦で登板した救援4人(アレックス・ベシア、ブレイク・トライネン、アンソニー・バンダ、佐々木朗希)はいずれも13球以内に抑えており、第4戦ではブルペン全体が待機可能な状態だ。佐々木は守護神として定着しつつあり、トライネン、ベシア、エメット・シーアンも今ポストシーズンで重要な場面を任されている。

負傷者情報

ブルワーズ:第3戦の七回、打席の途中でチューリオが右足を引きずりながらベンチへ退いた。チューリオは「けいれんに過ぎない」と説明し、第4戦の出場に意欲を示しているが、これは大きな不安要素だ。というのも、7月にカブス戦で三塁打を放った際に同じ右ハムストリングを痛め、約1カ月離脱した際にも同じ説明をしていたからだ。もしチューリオが先発できない場合、ここ数週間でスタメンとベンチを行き来してきたブレイク・パーキンスが代役として出場する見込みだ。パーキンスはこのシリーズでまだ正式な打席に立っておらず、第3戦七回の三振は、チューリオのカウント2ストライクを引き継いでのものだった。

ドジャース:右手に小さな骨折を抱えるウィル・スミスは、地区シリーズ(NLDS)期間中に先発復帰して以降、欠場することなく出場を続けている。エドマンは今季2度も負傷者リスト入りした右足首の状態を引き続き管理しながらプレーしている。救援投手タナー・スコットはレギュラーシーズン終盤に負傷し、地区シリーズNLDSの出場メンバーから外れたため、リーグ優勝決定シリーズでは出場資格がないが、チームが進出すればワールドシリーズで復帰の可能性がある。

好調・不調の選手は?

ブルワーズ:レギュラーシーズンでは「見極めて出塁する」粘りのアプローチで得点数メジャー3位だったが、ドジャース戦では完全に封じられている。3試合で9安打3得点、打率.101、出塁.165、長打率.180。サンプルは小さいものの、最初の3試合でOPSが.450を超えているのはケイレブ・ダービン(1.067)とジェイク・バウアーズ(.715)のみ。アンドリュー・ボーン(10打数0安打)、ウィリアム・コントレラス(10打数0安打)、ブライス・トゥラン(12打数1安打)、ジャクソン・チューリオ(11打数1安打)、クリスチャン・イェリッチ(11打数1安打)、サル・フレリック(10打数1安打)と、打線全体が苦戦している。

ドジャース:エドマンは今ポストシーズン打率.290。第3戦でも勝ち越し適時打で好調を維持した。大谷(打率.158)とパヘス(打率.094)は第3戦でそれぞれ1安打したが、ポストシーズン通算では苦戦が続いている。

ファンが知っておきたいこと

・エライアス社の調べによると、MLB史上、レギュラーシーズン勝率1位のチームを相手に7戦シリーズで3勝0敗と先行したのは今回が8度目。過去7例はいずれも4勝0敗のスイープでシリーズを制している。

  • 1914年ワールドシリーズ:ブレーブス vs アスレチックス
  • 1922年ワールドシリーズ:ジャイアンツ vs ヤンキース
  • 1954年ワールドシリーズ:ジャイアンツ vs クリーブランド
  • 1963年ワールドシリーズ:ドジャース vs ヤンキース
  • 1990年ワールドシリーズ:レッズ vs アスレチックス
  • 1999年ワールドシリーズ:ヤンキース vs ブレーブス
  • 2004年ワールドシリーズ:レッドソックス vs カーディナルス

・ドジャース先発陣(ブレイク・スネル、山本由伸、タイラー・グラスナウ)の合計アウトは68。一方、ブルワーズの先発(多くはオープナー)は合計21アウトにとどまっている。

・ドジャースはポストシーズンで「4試合連続で1失点以下に抑えて勝利」した史上6チーム目となった。

  • 1996年 ブレーブス(5試合連続)
  • 1990年 アスレチックス
  • 1981年 ドジャース
  • 1920年 クリーブランド・インディアンス
  • 1907年 カブス