今週ベストの投手戦だ。
30日(日本時間7月1日)に、タイガースの左腕タリク・スクーバルとヤンキースの右腕キャム・シュリットラーが投げ合う。スクーバルはア・リーグのサイ・ヤング賞を2年連続で受賞している左腕であり、シュリットラーは今季を通じて圧倒的な投球を続けている。
5月6日(同7日)に肘から遊離体を除去したスクーバルは、6月13日の復帰以降、3試合で防御率4.96とまずまずの内容ながら、16回1/3で21三振を奪っている。25歳のシュリットラーは圧倒的で、Baseball Reference(ベースボールリファレンス)によるWARは4.0、防御率1.62、ERA+260で、いずれもア・リーグ投手トップに立っている。
実は、両投手ともMLBドラフトでは後半指名だった。シュリットラーは2022年に大学3年時のパフォーマンス低下をスカウト陣に指摘されたことで順位を落とし、ノースイースタン大学から7巡目で指名され、スクーバルは2018年にシアトル大学から9巡目で指名された。
それが今では2人はメジャーの投手として最高級の存在となっている。そして、その実力を互いに認め合っている。
「彼は今、ア・リーグ最高の投手だ。かなりダイナミックで刺激的な球を投げる。ストライクをどんどん投げるし、球速のある球が多い。フォーシーム、カットボール、シンカーという3種類の速球で打者に向かっていき、良いカーブも持っている」とスクーバルは右腕を評した。
「大事な場面でも結果を出している。キャリアのあの段階で、かなり印象的な選手だと思う。それはおそらく、舞台裏で彼がどういう人物なのかも物語っている。個人的にはまったく知らないけど、きっと気が合うと思う」
シュリットラーもスクーバルに対して似た感情を抱いている。その上で、注目度の高さを理解しながらも、あくまでタイガース打線との対戦として捉えている。
「彼は素晴らしい選手だし、タイガースも素晴らしいチームだ。だから面白い対戦になるはずだ。ただ現実的には、自分対相手打線だ。同時に、接戦になるかもしれないことも理解しなければならない。そのために少し余力を残しておく必要があるし、彼が球界最高の投手であることも意識しておく必要がある」とシュリットラーは語った。
スクーバルは前回登板でヤンキースと対戦している。好投したものの、ルーキーイヤーだった2021年以来初めて1試合3本塁打を許して4-2で敗れた。特に2本塁打はポール・ゴールドシュミットに浴びたもので、ゴールドシュミットは通算でスクーバルに対して13打数7安打、4本塁打を記録している。
「彼は素晴らしい打者だ。2球を球場の外へ運ばれた。いい人でもあるから、その分少しはマシかもしれないけどね」とスクーバルは語った。
シュリットラーがタイガースと対戦するのは、キャリアで2度目。最初は2025年9月11日、ヤンキースタジアムでの試合で、6回1失点に抑え、チームは9-3で勝利した。
試合に勝ったとはいえ、その時のシュリットラーはまだ投手としてのアイデンティティを探っている段階だった。マウンド上で安定し続ける方法を見つけたのは、昨年9月27日のオリオールズ戦。その試合で7回無失点と好投すると、レッドソックスとのワイルドカードシリーズで8回無失点12奪三振の圧巻投球で、その名を一気に轟かせた。
「自分のアイデンティティを見つけることができた。オフシーズンに入る時点で、自分が何をすべきか分かっていると感じていた。さらに強くなり続け、ウェイトルームで鍛え、フィールド外では体をケアし続けた」とシュリットラーは語った。
「打者を攻めるために何をすべきか分かっていた。3種類の速球をさらに深く理解できた。実際、シーズンが進むにつれて、結果がよくなってきている」

