ガーディアンズvs.レイズ リーグ優勝決定シリーズ第2戦注目ポイント

October 13th, 2026

まだ1試合を終えただけだが、ア・リーグ優勝決定シリーズは早くも多くの予想とは異なる展開となった。ガーディアンズが敵地でレイズに逆転し、7-3で勝利した。

レイズは0勝2敗でクリーブランドへ向かう事態を避けるため、第2戦でフレディ・ペラルタ(30)の好投が欠かせない。第3戦から舞台となるプログレッシブ・フィールドでは、地区シリーズで大きな後押しとなったガーディアンズファンの声援も待ち受ける。

ガーディアンズは第1戦で救援陣が勝利を支えた。12日(日本時間13日)は、先発フォスター・グリフィン(31)の後を受けたブルペンが踏ん張り、試合を接戦に持ち込んだ。打線も終盤にチェース・デローター(25)、パトリック・ベイリー(27)が本塁打を放ち、今後につながる攻撃を展開した。

それでも、打線の中心はホセ・ラミレス(34)。新たなシリーズでも、勝敗を左右する一打やプレーが期待される。

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「ホセはチームの中心です。塁に出れば、何かを起こしてくれる。相手守備にプレッシャーをかけますし、(盗塁の能力があるため)投手にもクイックを求める。試合全体に影響を与えられる選手です」

ガーディアンズのスティーブン・ボート監督(41)は、ラミレスの存在感をそう評した。

レイズ打線には、さらなる奮起が求められる。ヤンディ・ディアス(35)、ジョナサン・アランダ(28)、主砲ジュニオール・カミネロ(23)が並ぶ上位打線が鍵を握る。先発ペラルタにも試合を支配する投球が必要となる。

ペラルタは地区シリーズのヤンキース戦で4回2/3を1失点に抑えた。トレード期限前にメッツから加入して以降、レイズにとって大きな成功例の一人となっている。

対するガーディアンズはパーカー・メシック(25)が先発。レギュラーシーズンほどの投球ができなかった地区シリーズの2登板から、巻き返しを期す。

両軍の戦力構成や過去の対戦傾向を考えると、12日(同13日)の第1戦で記録した計10得点は、このシリーズでも多い部類に入るかもしれない。ガーディアンズが終盤に突き放すまでは接戦が続き、最終スコア以上に僅差の展開だった。レイズのケビン・キャッシュ監督(48)は、レギュラーシーズン最終日の9月27日(同28日)以来となる黒星から、チームはすぐに立て直せると考えている。

「相手は非常にいいチームです。接戦が続くでしょうし、一本のスイング、一球、一つのプレーで勝敗が決まる試合になると思います。第1戦は最後に点差を広げられましたが、それまでは何度も、こちらも一振りで流れを変えられる場面がありました」

キャッシュ監督はそう振り返った。

このア・リーグ優勝決定シリーズでは、歴史的な優勝も懸かる。レイズは1998年の球団創設以来、ワールドシリーズ制覇がない。ガーディアンズも1948年を最後にワールドシリーズ優勝から遠ざかっており、77年間の空白はMLB最長となっている。

先発投手は?

ガーディアンズ:パーカー・メシック=左投手

主な成績:7月26日(同27日)のトロピカーナフィールドでのレイズ戦で7回2/3を6安打1失点、6三振。

メシックはフロリダ州プラントシティで育ち、少年時代からトロピカーナフィールドへ何度も通った。13日(同14日)の第2戦には家族や友人らも大勢応援に駆けつける予定。ガーディアンズをワールドシリーズ進出まであと2勝に近づける投球を目指す。

地区シリーズではホワイトソックス戦に2度先発。第1戦は4回1/3を2失点とまずまずの投球だったが、第4戦では自己最多タイの4四球を与え、2回1/3で65球に達した段階でボート監督が降板を決めた。

メシックは今季、ガーディアンズがここまで勝ち進んだ原動力の一人。12日(同13日)には体調面に問題はないと話しており、地元に近い環境と多くの声援を力に、シカゴでの登板から巻き返しを狙う。

レイズ:フレディ・ペラルタ=右投手

主な成績:8月26日(同27日)以降の直近7先発で5勝0敗、防御率0.93。

レイズは地区シリーズと同様、第2戦をペラルタに託す。ベテラン右腕の球威、経験、取り戻した自信に加え、本拠地での投球内容にも期待を寄せる。

地区シリーズのヤンキース戦では5回を投げ切れず、悔しさも残ったが、4回2/3を3安打1失点、1四球、3三振に抑えた。特に持ち味のフォーシームは威力を増していた。「ファストボール・フレディ」は全投球の65%で速球を使い、平均球速はレギュラーシーズンの94.3マイル(約151.8キロ)から96.8マイル(約155.8キロ)へ2.5マイル(約4.0キロ)上昇した。

レイズはペラルタ以降の先発ローテーションを発表していない。14日(同15日)のクリーブランドでの移動日に、第3戦の先発を明らかにする可能性が高い。

先発ラインアップは?

ガーディアンズ: ガーディアンズは、終盤の攻勢で先勝した第1戦からラインアップを一部変更する。チェース・デローター(25)、ジョー・アデル(27)は引き続き、それぞれ3、4番。第2戦ではデローターがDH、アデルが右翼を守る。

第1戦で本塁打を含む2安打を記録した捕手パトリック・ベイリー(27)は休養し、予定通り、普段からメシックとバッテリーを組むオースティン・ヘッジズ(34)が先発する。エンゼル・マルティネス(24)は今ポストシーズン17打数1安打、9三振と苦しみ、3試合連続で先発を外れた。ボート監督はフレディ・ペラルタ(30)の降板後に左腕が登板した場合、マルティネスを代打で送り出す選択肢を残す。

レイズ: 第1戦では左腕フォスター・グリフィン(31)に対し、右打者中心のラインアップを組んだ。ただ、パーカー・メシック(25)のチェンジアップは今季、右打者に高い効果を発揮した。第2戦では左打者を加え、メシックに幅広い球種を使わせる狙いがある。

先発投手降板後のブルペンは?

ガーディアンズ: 14日(同15日)は休養日のため、ボート監督は第2戦でメシック降板後、ブルペン全員を必要に応じて投入できる。第1戦ではセットアッパーのハンター・ガディス(28)、エリック・サブロウスキー(28)、クローザーのケード・スミス(27)を起用。第2戦は左腕ティム・ヘリン(30)を含め、全員が登板可能とみられる。スミスは第1戦の九回を三者凡退に抑え、わずか6球だった。

レイズ: 第1戦を終えても、レイズ救援陣には十分な休養がある。ただ、ここ最近と比べると一部の投手には疲労も残る。右腕コール・サルサー(36)は第1戦で27球を投げており、第2戦の登板は難しいとみられる。左腕イアン・シーモア(27)も今季の大半を先発で過ごしたため、連投は考えにくい。

ただし、第1戦で救援した投手のうち、サルサー以外はシーモアを含め全員9球以下だった。クローザーのブライアン・ベーカー(31)は地区シリーズ3試合すべてでセーブを挙げたが、日程上はいずれも登板間に1日の休養があり、リーグ優勝決定シリーズ第1戦では登板しなかった。

注目すべき負傷者は?

ガーディアンズ: なし。

レイズ: カミネロとデルーカは第1戦でファウルボールを追った際に激しく衝突したが、ともに問題ないと話している。

左腕シェーン・マクラナハン(29)は左前腕の張りで負傷者リスト入りしたままレギュラーシーズンを終え、今ポストシーズン中の復帰も断念した。キャッシュ監督が11日(同12日)に明らかにした。

そのほかに新たな負傷者はいない。

好調な選手、不調な選手

ガーディアンズ: ベイリーは今ポストシーズン6試合で19打数7安打の打率.368、2本塁打。ラミレスも6試合で23打数8安打の打率.348、OPS1.183、8打点と好調を維持している。一方、ロッキオは6試合で18打数2安打と苦しんでいる。

投手陣では、スミスが7回2/3で防御率1.17、11三振、1四球。ガディスは6試合、計5回1/3を投げて自責点0を続けている。

レイズ: 地区シリーズでは、登板した投手のほぼ全員が好投した。A第1戦ではやや不安定な内容となったが、投手陣には今後へ向けた好材料が多い。

一方、打線は勢いを欠いている。地区シリーズでチーム最も好調だったアランダは第1戦で無安打。カミネロは適時打を放ったものの、今ポストシーズンを象徴する一打はまだ生まれていない。マリンズ、メサ、ビレードはそれぞれ本塁打を記録しているが、目立った長打はその程度にとどまる。

シリーズでガーディアンズに対抗するには、打線全体のさらなる奮起が必要となる。

ファンが知っておきたい、そのほかの情報

  • レイズで長く中堅を守り、2020年のワールドシリーズ進出にも貢献したケビン・キアマイアー(36)が、第2戦前の始球式を務める。
  •  レイズはレギュラーシーズンとポストシーズンを合わせて101勝。2021年と並ぶ球団史上2位の勝利数となっている。最多は2008年の105勝。
  •  ガーディアンズは前身インディアンス時代を含め、これまでア・リーグ優勝決定シリーズに6度進出。1995、1997、2016年に勝ち上がり、1998、2007、2024年は敗退している。
  •  ラミレスはポストシーズン4試合連続で打点を記録。ジム・トーミ(56)が1998~99年、サンディ・アロマーJr.(60)が1997年に記録した球団のポストシーズン最長記録に並んでいる。