読売ジャイアンツの主砲・岡本和真内野手と、埼玉西武ライオンズのエース右腕・髙橋光成投手が、それぞれの球団からポスティングされた。
両選手は米東部時間の22日午前8時(日本時間同日午後10時)からMLB球団との交渉が可能となり、交渉期間は45日間。締め切りは来年1月4日午後5時(日本時間5日午前7時)で、期間内に契約がまとまらなかった場合はNPBに残留する。
岡本は今季、左肘の負傷で69試合の出場にとどまったものの、15本塁打を放ち、打率.327、出塁率.416、長打率.598と圧巻の成績をマーク。通算では1074試合で248本塁打を誇り、2018年から23年まで6年連続30本塁打を記録した。
長打力と高い打撃技術を兼ね備える強打者で、逆方向にも本塁打を打てる点が大きな強み。複数ポジションを守れる柔軟性や、4番打者としての精神的成熟も評価される。一方でスイングが大きく、MLB水準の速球・変化球への適応は課題。体への負荷やケガのリスクが懸念か。
一方の髙橋は、2022〜23年にかけて計330回2/3を投げ、防御率2.20、WHIP1.13と安定した投球を披露。昨季は成績を落としたものの(防御率3.54)、今季は148回で防御率3.04と持ち直した。身長190センチ超の体格を生かした力強い直球と、豊富な先発経験による長いイニングを投げられる能力が魅力。フォーム改造や不調からの復活など、向上心と適応力、また精神面でも粘り強さがある点はメジャーでも強みになるはずだ。一方で三振を多く奪うタイプではなく、打者に対応されやすい傾向がある。成績に波がある点も課題で、フォームの安定性や制球力を継続的に維持できるかも焦点になる。
NPBからのポスティングによるMLB挑戦は今オフ相次いでおり、今月には村上宗隆(ヤクルト)、今井達也(西武)も米球団との交渉に入っている。岡本と髙橋もまた、メジャーの舞台を目指す新たな挑戦者となる。
