【NLCS2戦振り返り】不振続くドジャース打線、対照的にブルワーズは主砲が爆発

October 13th, 2026

【ドジャース4-7ブルワーズ】ミルウォーキー/アメリカンファミリーフィールド、10月12日(日本時間10月13日)

ブルワーズはナ・リーグ優勝決定シリーズ(NLCS)第2戦だけで、昨年のNLCS全体で挙げた4得点を上回った。

それでも、ブルワーズはまだやるべきことが山ほどあると分かっている。昨年のNLCSで喫した4連敗の雪辱はまだ果たせていない。

「選手たちは飢えている。そこが大きな違いだ。昨年もいいチームだった。球界最多勝を挙げたし、力はあった。ただ、とてつもなく強い相手にぶつかった。今戦っているチームとよく似た相手だ。本当に強かった。……今年の選手たちは、行く手を阻まれるつもりはない。史上最高のチームの一つと言ってもいい相手と戦っているが、そんなことは気にしていない。誰にも止められるつもりはないんだ」とブルワーズのパット・マーフィー監督は語った。

シリーズは舞台をロサンゼルスへ移し、次の3試合を迎える。第2戦で浮かび上がった4つの重要なポイントと、それらが今後のシリーズに及ぼし得る影響を見ていこう。

1.大舞台で輝き続けるウィリアム・コントレラス

コントレラスは、重要な場面でひるむ選手ではない。今ポストシーズンでは、その姿を存分に見せている。ブルワーズの捕手はパドレスとの地区シリーズ(NLDS)で16打数6安打(.375)、2本塁打。第1戦では、決勝本塁打を放った。

だが、この日の活躍は、それを上回るほどだった。初回、ドジャースに1-0と先制を許すも、その裏に適時打を放ち、すぐに同点に戻した。再び1点のリードを許して迎えた五回裏には、ソロ本塁打で再度追い付いた。

ただ、この日の3安打で最も大きかった一打は、その次の回だった。勝ち越しの適時打を放ち、ブルワーズはそこから一度もリードを譲らなかった。シーズンを通じてチームで最も闘志を前面に出してきたコントレラスが、2連覇中のドジャースとのNLCSで攻撃をけん引している。驚く人は、ほとんどいないかもしれない。

2.ドジャース打線は復活するのか

コントレラス1人の3安打は、ドジャース全体の安打数と同じだった。得点を生み出す糸口はまだ見つかっていない。

ここ数シーズン、大谷翔平、ムーキー・ベッツ、フレディ・フリーマン、ウィル・スミス、テオスカー・ヘルナンデス、マックス・マンシー、キケ・ヘルナンデスら、数多のスター選手が輝きを放ってきたドジャースにとって、これは未知の状況だ。

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今のドジャースは、今ポストシーズンの6試合で192打数37安打、打率.193にとどまっている。この日は得点圏で4打数無安打に終わっており、通算でも26打数2安打、打率.077と苦しんでいる。

スミスは今ポストシーズン、23打数1安打、打率.043。ベッツは21打数5安打、打率.238で、長打がない。大谷も20打数3安打、打率.150で、長打が出ない。フリーマンはNLDS序盤に2本塁打を放ったが、直近3試合は11打数1安打だ。

一方のブルワーズは、第2戦だけでも得点圏で15打数6安打を記録した。今ポストシーズンの得点圏打率.281(57打数16安打)で、ドジャースのチーム打率を8分8厘上回っている。

3.どちらのブルペンが最後まで持ちこたえるか

ブルワーズは、ナ・リーグのサイ・ヤング賞の大本命、ジェイコブ・ミジオロウスキーを擁してこのシリーズに臨んだ。ただ、先発ローテーションの層の厚さではドジャースが上回っていた。タリク・スクーバル、山本由伸、ブレイク・スネル、タイラー・グラスノーと、毎試合サイ・ヤング賞級の投手を送り出せる陣容だ。

だが、2試合を終え、両チームとも5回を超えて投げた先発投手はいない。ブルワーズは先発陣の8回1/3を上回る9回2/3を救援陣が担っている。

ドジャースは第2戦で山本が2回2/3にとどまり、先発陣が投げたイニングは計7回2/3にすぎない。ドジャースタジアムで行われる第3戦と第4戦には、スネルとグラスノーが先発する予定だ。対するブルワーズはロバート・ガッサーと、まだ決まっていないもう1人。次の2試合も、純粋な戦力という点ではドジャースに分があるだろう。

とはいえ、ブルワーズのブルペンは、必要とされるだけのイニングを十分に担えることを証明している。

では、ドジャースは第3戦でどう対抗するのか。

「スネルにマウンドへ上がってもらい、長いイニングを投げてもらう必要があると思う。普段通りのブレイク・スネルの投球を見せ、リードした状態で救援陣を送り出せるようにしてほしい」とデーブ・ロバーツ監督は語った。

4.ブルワーズが本拠地で連勝し、シリーズはロサンゼルスへ

この日の勝利で、ブルワーズは少なくともあと1度、本拠地でプレーする機会を作ることができた。残る疑問は、次のホームゲームがNLCS第5戦になるのか、それともワールドシリーズ第1戦になるのかだけだ。

ブルワーズは最初の2試合を制し、本拠地開催の優位を守っただけでなく、ワールドシリーズ進出へ絶好の位置につけた。4勝先取のポストシーズンで2勝0敗とリードしたチームは、過去95例中79例(83%)でシリーズを制している。

ただ、ドジャースを見限るのはまだ早い。0勝2敗から逆転した16チームのうち、2チームは過去3シーズンに生まれている。2025年のア・リーグ優勝決定シリーズでマリナーズに勝利したブルージェイズと、2023年のNLCSでフィリーズに勝ったダイヤモンドバックスだ。