シュワーバーが最速30号、ハーパーとの400号レースも加熱

June 28th, 2026

フィリーズ5-4メッツ】ニューヨーク/シティフィールド、6月28日(日本時間29日)

フィリーズの2人のスーパースターによる通算400本塁打への競争が加熱している。

ブライス・ハーパーが節目に一歩近づいた翌日、カイル・シュワーバーもその背中を追った。七回に特大2ランを放ち、フィリーズを勝利へ導いた。これでMLBトップの30号となり、フィリーズ(47勝37敗)が4カード連続、直近8カードで7度目のカード勝ち越しを決める決勝点となった。

また、シュワーバーは、フィリーズの選手としてシーズン最速で30本塁打に到達した。この日がチームにとって84試合目で、従来の記録を持っていたマイク・シュミットの87試合(1979年)を上回った。

「面白いよね。2017年に初めて30本塁打を打った時のことを覚えているし、30本というのは到達したい、ちょっと特別な数字だとずっと感じていた。だから、これだけ早いタイミングで達成できたのは本当に幸運だ。ただ、自分にとって一番重要なことではないよ」とシュワーバーは語った。

シュワーバーは現在、シーズン59本塁打ペース。これは、ライアン・ハワードが2006年に記録した球団シーズン記録の58本を上回る。一方のハーパーは、36本塁打ペースとなっている。

なんと、このペースでいけば、シュワーバーとハーパーはいずれもシーズン終了時点で通算399本塁打に到達することになる。

400本塁打に向け、競争を意識するのだろうか。

「競争しているとは思ってないよ」とシュワーバーは笑みを浮かべて語った。「でも、彼ほどの選手が400本、そしてそれ以上に到達するのを見ることができれば最高だね。そして自分にもその日が来たら、それもまた素晴らしい節目になる」

現時点で、シュワーバーは通算370本。ハーパーは382本だ。

「みんなにいつも『今年は何本打つつもりなの?』と聞かれるんだ。僕は『いや、勘弁してくれよ。分からないよ』という感じだ」とシュワーバーは最近冗談交じりに話していた。

「自分に数字を設定するのは好きじゃない。ただ打席に立って、チームのために最高の打席を送りたい。自分のことよりもそっちの方が大事だ」

この日のように、本塁打は自分のためにも、チームのためにもなる。

六回に3失点を喫し、1点のビハインドとなった七回。シュワーバーは、リリーフに転向している千賀滉大のカウント1-2からの速球を捉え、すぐさまリードを奪い返した。打球速度は108.3マイル(約174.3キロ)、スタットキャスト推定408フィート(約124.4メートル)で右中間へ運ばれた。

前日には、ハーパーがかろうじて左中間フェンスを超える2ランを放っていた。この一発は他会場ではリグレーフィールドでしか本塁打にならなかった打球だった。

もちろん、飛距離に関係なくどちらも同じ1本として数えられる。

「すごい数だよ。過去にたくさんの本塁打を打ってきた選手たちのことを考えると、そのカテゴリーに自分の名前が出ること自体が不思議な感覚だ。自分のことを厳密にはホームランバッターだとは見ていないからね。僕は二塁打を打とうとしていて、それが時々良い捉え方ができると、本塁打になるという感覚だ」とハーパーは最近語っていた。

では、シュワーバーはどうか。

「カイルが打った時は『あ、入ったな』という感じだね」とハーパーは語った。

シュワーバーの一発は、この日不安定だった投手陣を救った。先発のヘスス・ルサルドは4回まで無失点で順調に進んでいたが、5回に30球を要したことで流れが崩れた。満塁の走者を残塁させ、1失点で切り抜けたものの、これにより球数は96球に達し、マウンドを降りた。

しかし、その後六回から投入された右腕チェイス・シュガートが2ランを喫して3-3の同点に。1死一、二塁でカイル・バックハスにマウンドを譲ったが、内野安打で勝ち越し点が入り、逆転を許した。

シュワーバーがフィリーズに1点のリードを取り戻した後、八回にはオリオン・カーケリングが1死から満塁のピンチを招いたが、無失点で切り抜けた。「一日中、ずっと走者を出していた」とドン・マッティングリー暫定監督は語ったように、試合を通して、フィリーズ投手陣は14人の走者を残塁させ、そのうち9人は得点圏の走者だった。

粘りの投球とチャンスをものにしたシュワーバーの打席が、試合を決定づけた。

「彼は驚異的だ。こちら側にいてくれてよかった」と指揮官は笑顔を浮かべた。