ア・リーグのサイ・ヤング賞を2年連続で受賞している投手と、今年のナ・リーグで同賞の受賞が確実視されている投手の対戦。最高の投げ合いが、ナ・リーグ優勝決定シリーズ(NLCS)第1戦で実現しそうだ。
両球団とも、11日のシリーズ初戦に向けた先発投手を正式には発表していない。それでも、ブルワーズはジェイコブ・ミジオロウスキー、ドジャースはタリック・スクーバルと、8日にNLCS進出を決め、両チームはそれぞれのエースを送り出す条件は揃っている。
ミジオロウスキーは地区シリーズの初戦で先発し4回2失点。同じくスクーバルもブレーブスとの初戦に先発して6回をわずか1失点に抑え、その後は登板していない。ともに十分な休養を取って臨むことができる。
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ドジャースは、10月の大舞台で輝く山本由伸が起用される可能性もないわけではない。しかし、右腕は6日のナ・リーグ地区シリーズ(NLDS)第3戦に登板しており、11日に先発すれば中4日となる。通常の回復期間を確保して、第2戦に登板する方が理にかなっている。
2026年のポストシーズンでは、ここまで素晴らしい投手戦が見られた。キャム・シュリトラー対ペイトン・トール、クリス・セール対ヘスス・ルザルド、マックス・フリード対ソニー・グレイ、ゲリット・コール対ドリュー・ラスムセン、そして山本対セールだ。
ただ、実現すれば、スクーバル対ミジオロウスキーはその中でも最高のカードになるだろう。
ミジオロウスキーは昨年、レギュラーシーズン終盤にやや苦しみ、ポストシーズン初登板ではオープナーの後を受けてマウンドに上がった。それでも、3度の登板で好投。カブスとのNLDSでは計7回をわずか1失点に抑え、続くドジャースとのNLCSでは5回1失点、9奪三振を記録した。
だが、2026年の「ミズ」は昨年とは違う。剛速球を武器とする24歳は、防御率1.80、252奪三振、WHIP0.80、被打率.157と、いずれもMLBトップの成績でレギュラーシーズンを終えた。単なる飛躍の年にとどまらず、MLB史に残る屈指の投球成績を収めたシーズンとなった。
パドレスとのNLDSで、ミジオロウスキーのフォーシームは最速104.8マイル(約168.7キロ)、平均101.2マイル(約162.9キロ)を記録した。11日の大舞台でさらにアドレナリンが湧き上がれば、どんな数字をたたき出すか分からない。
一方、スクーバルのサイ・ヤング賞3年連続受賞はないだろう。それでも、26度の先発で記録した防御率2.72の価値が下がるわけではない。大きな話題を呼んだドジャースへのトレード後は、防御率2.61。また、夏には左肘の遊離体を除去する手術が必要となり、44日間離脱していたことも忘れてはならない。復帰後、実戦から離れていた影響はほとんど感じさせていない。
ドジャースでのポストシーズン初登板で見せた好投も、この左腕にとってはいつも通りの姿だった。タイガース時代の2024年と2025年には、ポストシーズンで計6度先発し、防御率2.04を記録。すべての登板で6回以上を投げ、3失点以上を喫したのは1度だけだった。
ただでさえ、ブルワーズとドジャースによるNLCAは特別だ。昨年の対決の再現でもあり、2026年のレギュラーシーズンでMLB最高の成績を収めたチーム同士の対戦でもある。そこに、2人の投げ合いが加われば、間違いなく最高のスタートになるはずだ。
