五輪の映像が火をつけた、スキーンズの金メダルへの思い

February 22nd, 2026

パイレーツのクラブハウスのテレビに映し出された映像は、サイ・ヤング賞右腕の目に焼きついていた。

22日(日本時間23日)に行われたミラノ・コルティナ五輪の男子アイスホッケー決勝。アメリカ代表がカナダ代表に延長戦の末、2-1で勝利し、1980年以来となる金メダルを獲得した。この映像を見守っていたポール・スキーンズは、米国代表の選手たちが醒めない余韻の中で星条旗を掲げる姿から目が離せなかった。

「かなりクールだね。自分たちがこれから向かうのは、ああいう世界なんだ」とスキーンズは語った。

元空軍士官候補生からサイ・ヤング賞投手へと転身したスキーンズが、早い段階で出場を決断したことで、2026年ワールドベースボールクラシック(WBC)におけるアメリカ代表の方向性は大きく変わった。

2017年にWBCを制した後、マーク・デローサ監督率いる米国代表は2023年大会でトップクラスの野手を集めたが、投手陣の招集は難航していた。しかし、スキーンズが今大会への参加を表明したことをきっかけに、タリク・スクーバルやローガン・ウェブらオールスター投手もそれに続き、現在のアメリカ代表は史上最高の豪華なメンバーになっている。

家族に軍務経験者が複数いる23歳のスキーンズにとって、祖国への献身は非常に重い意味を持つ。そしてそのオリンピックの映像は、3月6日にヒューストンでブラジルとの1次ラウンド初戦への高揚感をさらに強めている。

自らをホッケーの専門家ではないと認めつつ、スキーンズはその瞬間がアメリカ人にとってどれほどの意味を持つかを理解している。

「映画『ミラクル』(五輪で金メダルをとった1980年の米国代表をモデルにした作品)も観たし、オリンピックやアメリカが優勝した2017年のWBCも観てきた。自分自身も何度かアメリカ代表としてプレーする機会があったけど、まだ金メダルは獲れていない。他国に行って負けるのはいい気分じゃない。それを変えにいくつもりだ」

代表に合流するのは、3月1日(日本時間2日)の予定。現在のキャンプ中も、小さな星条旗の柄が入ったベルトや、赤・白・青のスパイクを着用しているスキーンズの金メダルへの思いは、この日みた映像によって、さらに強くなった。

「これは自分たち一人ひとりを超えたものだ」と、WBCでアメリカを代表することについて語った。

その戦いは、間もなく始まる。