【レイズ7-3ガーディアンズ】クリーブランド/プログレッシブフィールド、2026年10月17日(日本時間10月18日)
ア・リーグ優勝決定シリーズ(ALCS)は、一進一退の攻防が続く。この日はプログレッシブフィールドでレイズが勝利し、対戦成績を五分に戻した。残り3試合で2勝を争う。
前日の雨天延期で第4戦が1日ずれ、レイズはシリーズを五分に戻す機会を得るのに、さらに1日待つこととなった。ア・リーグ最高の成績を残したチームにとっては、予想外の立場だっただろう。それでもこの日の勝利により、第6戦で本拠地のトロピカーナフィールドへ戻ることが確定した。
レイズ打線の上位を担う主力3人も目を覚ました。ガーディアンズにとって、これ以上恐ろしい展開はない。ジョナサン・アランダが2打点を挙げ、ヤンディ・ディアスが九回に逆方向への2ランを放って勝利を確かなものにした。その口火を切ったのはジュニア・カミネロ。ようやくALCSで本領を発揮した。
六回、カミネロは左翼線の隅へ強烈な適時二塁打。打球速度110.2マイル(約177.3キロ)で、跳び上がったホセ・ラミレスの頭上を越えた。それ以前の打席では、中堅で捕球したピーティー・ハルピンも驚くほどの大飛球も放っており、ようやく打球に見合う結果が出た。
Statcastの計測で、ポストシーズンを含め、打球速度110.0~110.9マイル(約177.0~178.5キロ)、打球角度28~30度という条件に当てはまる打球は、カミネロの飛球が265本目だった。それ以外の264本は、すべて本塁打。この広大な外野の最も深い場所へ飛んでしまったのは、不運としか言いようがなかった。
だからこそ、六回に勝ち越しの走者を迎え入れ、二塁に立ったカミネロは、報われた気持ちだっただろう。クリーブランドの寒さをしのぐために何枚も着込みながら、ベースの上で両拳を激しく胸に打ちつけ、自軍ベンチへ向かって雄たけびを上げた。
レイズは七回、トラビス・バザーナの本塁打やブライアン・ロッキオの適時打で得点を許したが、その直前にアランダの適時打に失策が重なるなどで3点を奪っており、すでにリードは十分だった。
泥臭い「ガーズ・ボール」を体現するスティーブン・クワンは、七回の攻撃をつなげようと一塁へ滑り込み、唇を切った。次の回には口にガーゼを詰め、遅れて守備に就いた。
レイズの先発ニック・マルティネスは素晴らしい投球で、試合を完全に支配した。今季、ガーディアンズに対して13回無失点を記録していた右腕は、今回も攻めの手を緩めず、5回1/3を1失点に抑えた。失点は、初回のチェース・デローターの適時打による1点だけだった。
残りのALCSも、こうした展開が予想される。ま戦い方も哲学も似通った2チームが、隙のない野球でぶつかり合う。だからこそ、まれに出るミスがひときわ目立ち、取り返しのつかない重さを帯びる。七回、デローターが打球をグラブの下に通して外野深くまで転がし、1点を許した場面が、まさにそうだった。
今や、投手起用も総力戦だ。このシリーズの第2戦で圧倒的な投球を見せたレイズの先発投手フレディ・ペラルタが、マルティネスの後を受けて登板した。ガーディアンズは、あすプログレッシブフィールドで行われる第5戦に、パーカー・メシックを先発させる予定だ。開始は米東部時間午後5時(日本時間翌午前6時)。レイズはエースのドリュー・ラスムセンを再び送り出す可能性がある。
4勝先取のポストシーズンで、現在の2試合、3試合、2試合の順に開催地を移す形式のシリーズが第4戦を終えて五分となった場合、レイズのように第5戦を敵地で戦い、第6戦と第7戦を本拠地で迎えるチームが、過去62例中35例(56%)でシリーズに勝利している。また、2勝2敗から迎えた第5戦で勝利したチームは、過去69例中46例(67%)でシリーズにも勝利している。
