シュワーバーよりアロンソの方がレッドソックスにハマる訳は?

December 2nd, 2025

先週、カージナルスとのトレードで先発右腕ソニー・グレイを獲得し、このオフ最初の一手を打ったレッドソックス。クレイグ・ブレスロー編成本部長は、1週間後にフロリダ州オーランドで始まるウィンターミーティングに向けて、最大の補強ポイントに全力で取り組める状況となった。

簡単に言えば、レッドソックスには打線の中心に据える“大砲”が必要だ。6月15日にジャイアンツへトレードされた元主砲ラファエル・デバースの穴を埋める時が来ている。そして、幸運なことに、理想的な候補がまさにFA市場に存在する。

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その選手がピート・アロンソだ。最大の武器は本塁打。過去7年間でアロンソ(264本)より多く本塁打を放ったのは、アーロン・ジャッジとカイル・シュワーバーの2人だけだ。そのシュワーバーも、確実に本塁打を期待できるFA候補として、レッドソックスにとって第二の選択肢になっている。実際、シュワーバーは2021年のレギュラーシーズン終盤2カ月と、ア・リーグ優勝決定シリーズ第6戦まで続いたポストシーズンをボストンで戦っている。

「打線の中心として脅威となり、ラインナップを厚くできる選手を求めている。それがチームを改善する明確な道だ」とブレスロー本部長は語った。

アロンソやシュワーバーの獲得はファンを喜ばせるだろうが、“ポーラーベア(白熊)”の異名を持つアロンソの方が現時点ではより適した補強に見える理由がいくつかある。

球場との相性

フェンウェイパークの左翼フェンス“グリーンモンスター”は本塁から約94.5メートルと近く、投手側から見るとさらに手前に感じられる。だからこそ、身長6フィート3インチ(191センチ)、体重245ポンド(111キロ)の右打者には、非常に大きな武器となる。

もし、レッドソックスがこの大砲の獲得に成功すれば、グリーンモンスター裏の駐車場に車を停める時は気をつけた方が良い。打球が当たる可能性は大いにある(むしろ幸運かもしれないが)。シュワーバーがフィリーズの本拠地シチズンズバンクパークと相性抜群なのと同様に、アロンソはフェンウェイパークと抜群の相性を持つ。

問題は球場だけではない。ボストンはここ3年ほど打線には左打者が多く、相手チームが左腕先発を当てやすい打線になっていた。チームナンバーワン右打者だったアレックス・ブレグマンと再契約できる保証がない以上、アロンソのような右の大砲獲得は不可欠だ。

守備の柔軟性/年齢

アロンソとシュワーバーはいずれも守備力を評価されるタイプではないが、現時点でシュワーバーはほぼDH専任で、昨季外野出場はわずか8試合。一方、アロンソは161試合中159試合で一塁を守った。

左膝の手術から回復中のトリストン・カサスが開幕に間に合う可能性もあるため、アロンソを一塁とDHで柔軟に起用することもできる。アロンソはシュワーバーより2歳若く、契約を通じてより安定した生産性を期待しやすい。シュワーバーを起用した場合は、ほぼDHで固定されるだろう。

QOの有無

アロンソは昨オフにメッツからクオリファイングオファー(QO)を受けたため、今オフは対象外だった(QO提示は1度のみ)。つまり、レッドソックスはドラフト指名権の補償なしで契約を結べる。一方、シュワーバーはフィリーズからQOを受けているため、契約するチームはドラフト補償指名権を差し出さなければならない。