佐々木麟太郎、ドラフト候補集うコンバインで豪快弾 長打力を猛アピール

June 23rd, 2026

ナイターでも、デーゲームでも、朝9時前のメジャー球場でも佐々木麟太郎のパワーは本物だった。

23日(日本時間24日)、アリゾナ州フェニックスのチェイスフィールドで開幕した2026年MLBドラフト・コンバインにスタンフォード大の佐々木が参加し、打撃練習では、午前中のセッションで最高となる打球速度115.4マイル(約186キロ)を記録した。

さらに飛距離458フィート(約140メートル、打球速度110.6マイル=約178キロ)と434フィート(約132メートル、同107.3マイル=約173キロ)の本塁打を放ち、このセッションで最長飛距離4本のうち2本を占めた。

「素晴らしい経験になりました。本当に特別な時間でした。とにかくフェンスを越える打球を、遠くへ、そして強く打つことだけを考えていました」と佐々木は英語でインタビューに答えた。

打撃力や守備力、さらには球団との面談を通じて自身をアピールする今回のコンバインは、佐々木が2年前に大きな決断を下してから続く挑戦の最新章でもある。

高校通算最多本塁打記録を持つ佐々木は、日本プロ野球(NPB)のドラフトを経ずにスタンフォード大への進学を選択。日本球界入りではなく、米国でプレーを続ける道を選んだ。

佐々木は大学2年生ながら今ドラフトの対象選手となっており、7〜12巡目付近での指名が予想されている。

スタンフォード大での2年間で23本塁打をマーク。入学前にはMLBドラフトリーグやアパラチアンリーグでもプレー。いずれも木製バットを使用するリーグだったが、その環境への適応にも苦労はなかったようだ。

「バットはバットですよ。僕にとっては何も変わりません」と笑った。

スタンフォード大では試合前のルーティンとして木製バットで素振りを行っていた佐々木。この日の打撃練習でも木製バットを使用し、プロ入り後も同じスタイルを続ける考えだ。

もっとも、どの種類のバットでも飛ばしてきた実績がある。2024年夏のアパラチアンリーグでは木製バットで430フィート(約131メートル)の本塁打を放ち、今年5月には金属バットで476フィート(約145メートル)の特大アーチを記録した。

高校時代から規格外の長打力で知られてきたが、本人は「今の方がパワーヒッターとして完成度が高い」と考えている。

スタンフォード大のストレングス&コンディショニングスタッフとともに体づくりに取り組み、「より大きな力を、より効率よくボールに伝える」スイングを追求。その成果は数字にも表れており、今季放った安打の50%が長打だった。

近年のドラフト・コンバインでは、打撃練習で強烈なインパクトを残した打者が評価を高めるケースも少なくない。

過去4年間ではジョージ・ウォルコウ、ブランドン・ウィノカー、ブランドン・コンプトンらがチェイス・フィールドで豪快な打球を連発。その後、プロスペクトとして評価を上げ、プロキャリアの飛躍につなげている。

佐々木もまた、この日の圧巻の打撃パフォーマンスでスカウト陣に強烈な印象を残した。