ドジャース首脳陣、2026年のタナー・スコット復活に期待

1:05 PM UTC

今オフ、ドジャースはFAリリーバーの目玉を獲得。試合後半に強力な「1-2パンチ」を築く準備ができた。
ウィンターミーティングで守護神エドウィン・ディアスと3年6900万ドル(約103億5000万円)の契約を締結。この大型補強は、タナー・スコット加入1年目が不本意に終わり、ブルペン全体が苦しいシーズンを過ごしたことへの対応でもある。

とはいえ、ドジャースがスコットを重要戦力から外しているわけではない。むしろ2026年の復活に手応えを感じている。

スコットはマーリンズとパドレスで計146試合に登板した2023〜24年に防御率2.04と圧倒的だったが、2025年は61試合で防御率4.74。セーブ失敗10回はMLBワーストで、直近2年の合計より4つ多かった。

不振の背景には健康面の問題も大きい。デーブ・ロバーツ監督とブランドン・ゴームズGMは、スコットが思っていた以上に長い間、痛みを抱えていた可能性を示唆。7月に左肘の炎症で負傷者リスト(IL)入りし、約1カ月離脱したが、実はそれ以前から腕に違和感があったという。公表はされなかったが、早くからコンディションに問題を抱えていたとみられる。

復帰後は特に苦戦した。9月5〜12日の4登板で3度サヨナラ打を許すなど、シーズン最終盤に4度のサヨナラ負けを喫した。ワイルドカードと地区シリーズ(NLDS)のロースター(出場選手登録)には名を連ねたが、試合中に肩をつくる場面はなく、下半身の膿瘍処置でNLDS途中に離脱してそのままポストシーズンは終了。

ただ、悪いことばかりではなかった。5月20日〜6月2日に3度セーブ失敗した後、フォーム修正に成功。続く13試合で2失点(次自責点1)、8セーブと息を吹き返したように、この「極端さ」が、リリーバーの難しさを物語っている。

ゴームズGMは「打球運も悪く、再現性のない要素が重なった。エリート救援でも同じことは起きる。スコットは必ず戻ってくるし、大きな戦力になる」と自信を見せた。

実際、ディアスも2018年に57セーブを挙げた翌年、移籍1年目の2019年は防御率5.59と大崩れした。だがその後は「19年だけが例外」といえる安定感に戻っている。スコットも同じ道をたどる可能性は十分ある。

スコットの課題は制球力だ。
2025年は四球率を12.2%から7.2%へ大きく改善したものの、その分ストライクゾーン真ん中付近に甘く入る球が増え、配球も読まれやすくなった可能性がある。本人は「メカニクスの問題」とし、修正ポイントを見つけた時期もあったが、長続きしなかった。

それでも球団は「2025年は例外」とみている。メカニクス、健康、そしてリリーフ特有の不安定さ。理由が何であれ、スコットがより高いレベルで投げられる投手であることは分かっている。

ロバーツ監督は「良く見えた時期もあったし、本人も悪い感覚ばかりではなかった。ただ、シーズンを通してしっくり来なかっただけ。言い訳にはしないけどね。通常のオフを過ごして2026年に向けて準備できれば、来年は必ずやり返してくれる」と語った。