【準決勝】アメリカがドミニカ共和国に勝利、3大会連続の決勝進出

21歳の有望株アンソニーの勝ち越し弾が決勝点に

March 16th, 2026

ドミニカ共和国1-2アメリカ】マイアミ/ローンデポパーク、3月15日(日本時間16日)

試合は期待通りの盛り上がりを見せた。そして、アメリカもその期待に応えた。

多数のスーパースターが出場した注目の準決勝は、野球というスポーツの素晴らしさを象徴するような緊張感に満ちた展開となり、アメリカが2-1でドミニカ共和国に勝利。ワールドベースボールクラシックで3大会連続となる決勝進出を果たした。

「優勝以外は失敗」とも言える豪華メンバーを揃えた今大会のアメリカ。17日(同18日)に行われる決勝では、イタリアvsベネズエラの勝者と対戦する。

アメリカは剛腕ポール・スキーンズが先制弾を浴びたものの、ガナー・ヘンダーソンとロマン・アンソニーのソロ本塁打で逆転に成功。安定した守備力と強力なブルペンでリードを守り抜いた。また、満員の3万6337人の大観衆から送られる大声援も試合の緊張感を高める要素となった。

先制したのはドミニカ共和国だった。二回、ジュニオール・カミネロがスキーンズの高めに浮いたスイーパーを左中間に弾き返し、今大会3本目となる一発。ホーム側のダグアウトは大きく沸いた。ドミニカ共和国はこれで今大会チーム15本塁打となり、大会記録を更新。その直後、先発のルイス・セベリーノは1死二、三塁のピンチを背負ったが、アーロン・ジャッジとカイル・シュワーバーを連続三振に仕留め、胸を叩きながら雄叫びを上げた。

しかし、多数のMVP候補を揃える2つの打線が対戦する試合の面白い点は、流れがあっという間に変わる可能性があるということだ。

試合の流れがアメリカに傾きかけたのは四回、ヘンダーソンがセベリーノから飛距離400フィート(約122メートル)の同点アーチを放ったときだった。1死後、ドミニカ共和国は左腕グレゴリー・ソトを投入したが、21歳のアンソニーがセンターへの一発。アメリカが2-1と勝ち越しに成功した。

スキーンズは四回に2死満塁のピンチを招いたが、なんとか1点のリードを死守。ただし、この回に多くの球数を要したため、この試合で投げる予定だった球数のリミットが迫りつつあった。

五回に飛び出したファインプレーも忘れてはならない。ジャッジがセンター方向に本塁打性の大飛球を放ったものの、センターのフリオ・ロドリゲスが好捕。アメリカの追加点を見事に阻止した。

ジャッジ自身も素晴らしい守備を見せ、三回にライトからの好返球で俊足のフェルナンド・タティスJr.を三塁でアウトにすると、四回には元同僚のフアン・ソトが放ったヒット性の打球を好捕。しかし、この試合の守備では、やはりフリオのスーパーキャッチが最も印象的だった。

五回、スキーンズは同点のピンチを迎えた。1死からタティスJr.とケテル・マルテに連続ヒットを許し、球数は71球。ここでマーク・デローサ監督は左打者のソトに対し、右投げのサブマリンであるタイラー・ロジャースを投入することを決断した。

この継投は成功した。ロジャースはわずか2球でソトを内野ゴロに打ち取った。遊撃のボビー・ウィットJr.が二塁ベースの近くで打球を捕球し、二塁ベースを踏んでから一塁へ送球。大きなダブルプレーを完成させた。

七回にはデービッド・ベッドナーが同様のピンチを迎えた。1死からオースティン・ウェルズがライトへの二塁打を放ち、ヘラルド・ペルドモのヒットと盗塁で1死二、三塁。しかし、ベッドナーは冷静なピッチングを見せ、タティスJr.をスプリットで空振り三振に仕留めると、マルテからはカーブで空振り三振を奪い、1点リードを守った。

八回はギャレット・ウィットロックがドミニカ共和国の中軸を三者凡退に抑える好リリーフ。そして九回は剛腕クローザーのメイソン・ミラーがマウンドに上がり、同点のランナーを三塁に進めたものの、最後はペルドモを見逃し三振に仕留め、大注目の一戦を勝利で締めくくった。