アストロズはシーズンを終わらせないためにも、ポストシーズンの本拠地連敗を止めなければならない。一方、ホワイトソックスは2005年のワールドシリーズでアストロズに勝利して以来となるポストシーズンのシリーズ突破を同じ球場で決めようとしている。
ア・リーグのワイルドカード(WC)シリーズ第2戦は30日(日本時間10月1日)、ダイキンパークで行われる。第1戦を制したホワイトソックスは2連勝でシリーズ突破を決め、2021年以来となるア・リーグ地区シリーズ進出を狙う。
アストロズは29日(同30日)の第1戦でホワイトソックスに3-6で敗れた。これでポストシーズンの本拠地では、2023年のア・リーグ地区シリーズ第1戦から8連敗となった。
アストロズのジョー・エスパーダ監督(51)は「メッセージは明確です。明日は勝たなければなりません。私から選手たちに言う必要もありません。みんな分かっています。これまでも追い込まれた状況を経験してきましたし、そこから反撃するときに自分たちは最も強さを発揮できると思っています」と語った。
過去のデータはホワイトソックスに有利だ。ワイルドカードシリーズでビジター球団が第1戦に勝ったケースは15度あり、そのうち12度(80%)でシリーズ突破。9度は2連勝のスイープだった。
ただし、第1戦を落とした本拠地球団が巻き返した直近の例は昨季。ヤンキースがレッドソックス相手に逆転でシリーズを制している。
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ホワイトソックスのウィル・ベナブル監督(43)は「シリーズに勝つためにここへ来ました。その第一歩として第1戦に勝てたことは大きいです」と語った。
【先発投手は?】
ホワイトソックスは右腕ショーン・バーク(26)が先発する。
今季は11勝7敗、防御率3.34。172回1/3を投げて185三振。
ベナブル監督は29日(同30日)の第1戦終了後までバークの先発を明言しなかったが、正式発表前から第2戦の有力候補とみられていた。今季のホワイトソックス先発陣では最も安定した投球を続けてきた。
第1戦はブルペンゲームとなり、守護神グラント・テイラー(24)が自己最多の54球を投げた。救援陣の負担を考えても、第2戦ではバークにできるだけ長いイニングを任せたい。
アストロズは右腕ハンター・ブラウン(28)が先発する。
今季ホワイトソックス戦では2度先発し、計13回で2勝0敗、防御率1.38と好相性を誇る。
ブラウンは昨季、ア・リーグのサイ・ヤング賞投票で3位に入った。今季は昨季ほどの成績ではないものの、負ければシーズン終了となる第2戦を託す投手として、アストロズが選んだ。
レギュラーシーズンは20試合に先発し、107回1/3で6勝4敗、防御率3.19。シーズン序盤に右肩の張りで約2カ月半離脱した。フォーシームの制球に苦しむ試合もあり、9イニングあたりの四球数は4.61個まで悪化した。
一方、レギュラーシーズン最後の6先発では防御率2.45、9イニングあたり13.1三振と調子を上げている。
【予想スタメンー】
ホワイトソックスは第2戦も右腕ブラウンとの対戦となるため、第1戦で勝利した打線を大きく変えない可能性が高い。コルソン・モンゴメリー(24)は今季初めて9番に入り、本塁打を放った。結果が出ているだけに、同じ並びを継続するとみられる。
- サム・アントナッチ(23)左翼
- カイル・ティール(24)捕手
- ミゲル・バルガス(26)三塁
- 村上宗隆(26)一塁
- アンドリュー・ベニンテンディ(32)指名打者
- トリスタン・ピーターズ(26)中堅
- ブレーデン・モンゴメリー(23)右翼
- チェイス・マイドロス(25)二塁
- コルソン・モンゴメリー(24) 遊撃
アストロズは、ゴロを多く打たせるブラウンの投球スタイルを考慮し、二塁にニック・アレン(27)を起用する可能性が高い。守備指標でリーグ下位に位置するホセ・アルトゥーベ(36)はDHに回り、ヨルダン・アルバレス(29)が左翼に入ることも考えられる。アルバレスは今季、左翼で24試合に先発した。
- ジェレミー・ペーニャ(29)遊撃
- ヨルダン・アルバレス(29) 左翼
- アイザック・パレデス(27)三塁
- ホセ・アルトゥーベ(36) DH
- ヤイネル・ディアス(28)捕手
- クリスチャン・ウォーカー(35)一塁
- ルーカス・スペンス(23)中堅
- キャム・スミス(23)右翼
- ニック・アレン(27) 二塁
【先発降板後のブルペン起用は?】
ホワイトソックスでは、29日(同30日)の第1戦で2回1/3を投げたテイラーが、第2戦も登板可能だと話している。ただし、実際に登板する場合はシリーズ突破を決める重要な局面に限られそうだ。
第1戦に先発して3回無失点だった新人スミスを除き、救援陣はほぼ全員が登板できる見込み。ホワイトソックスは2005年以来となるポストシーズンのシリーズ突破を目指す。
アストロズは第1戦をブルペンゲームで戦い、8投手を救援起用したが、第2戦でも多くの投手が登板可能とみられる。第1戦の球数を考えると、AJ・ブルボー(26=27球)、ブライアン・キング(29=22球)、ミゲル・ウジョラ(24=31球)、ジョシュ・ヘンドリクソン(29=37球)は登板を回避する可能性がある。
左腕ベネット・スーザ(31)は13球、セットアッパーのブライアン・アブレイユ(29)は11球、守護神ジョシュ・ヘイダー(32)も11球にとどまった。
今井達也(28)は第1戦で登板しなかった。ブラウンが早い回で降板する展開になれば、エスパーダ監督が今井に複数回を任せる可能性もある。
【主な負傷者は?】
ホワイトソックスに新たな負傷者はいない。
アストロズでは、主力左腕スティーブン・オカート(35)が右太もも裏の張りからリハビリ中で、今シリーズには出場できない。
【好調な選手、不調な選手は?】
ホワイトソックスは第1戦で先発出場した9人全員が少なくとも1度出塁し、B.モンゴメリーとマイドロスはそれぞれ2安打を記録した。途中出場のランダル・グリチック(35)も2安打を放ち、レギュラーシーズン終盤からの好調を維持している。
C.モンゴメリーは今季31本塁打を記録しており、第1戦の一発も長打力を考えれば驚きではない。ただし、オールスター後は8本塁打、OPS.557と苦しんだ。
アストロズでは、スペンスが第1戦で4打数1安打、1得点。直近5試合のうち4試合で安打を放ち、その期間は打率.368(19打数7安打)、4本塁打、9打点と好調を続けている。
第1戦では上位3人のペーニャ、アルバレス、パレデスがそろって4打数1安打だった。
【そのほかの注目点】
・ネルソン・ベラスケス(27)が第1戦で放った代打本塁打は、アストロズのポストシーズン史上4本目。2005年のナ・リーグ優勝決定シリーズ第1戦、カージナルス戦でクリス・バーク氏(46)が放って以来となった。
・アストロズの三塁手パレデスは、出場したポストシーズン通算5試合すべてで安打を打っている。通算15打数6安打、1二塁打、1四球としている。
・アブレイユはポストシーズン通算36三振。ドミニカ共和国出身の救援投手では、ケルビン・ヘレーラ氏(36)が持つ最多38三振まであと2に迫っている。
・ホワイトソックスの左翼手アントナッチは、ポストシーズン初出場で複数打点を記録した球団史上6人目となった。
・遊撃手C.モンゴメリーは、ポストシーズン初出場で本塁打を放ったホワイトソックス史上8人目。2020年のホセ・アブレイユ氏(39)以来となった。24歳214日での本塁打は球団史上2番目の若さ。最年少記録はルイス・ロベルトJr.(29)が2020年のア・リーグ・ワイルドカードシリーズ第1戦、アスレチックス戦で記録した23歳59日となっている。

