レイズvs.ガーディアンズ、リーグ優勝決定シリーズ第4戦注目ポイント

October 16th, 2026

ガーディアンズは16日(同17日)、プログレッシブフィールドで行われるア・リーグ優勝決定シリーズ第4戦でレイズを王手に追い込むチャンスを迎える。

15日(同16日)の第3戦で3-2で勝利し、シリーズを2勝1敗とリード。下馬評では不利とみられていたガーディアンズだが、地区シリーズでホワイトソックス相手に0勝2敗から逆転した勢いを取り戻したかのようだ。

その勢いを生み出す大きな要因も明白だ。本拠地を埋めるファンの熱気が、チームを力強く後押ししている。

「この観客の声援から力をもらうのは簡単です。クリーブランドは野球熱が高く、スポーツ全体が盛んな街です。みんなスポーツが大好きで、試合にも入り込んでくれる。僕はその雰囲気が大好きです」

ガーディアンズのエース、ギャビン・ウィリアムズ(27)は本拠地ファンへの思いを語った。

両チームとファンは16日夜から17日にかけて、天気予報を何度も確認することになりそうだ。クリーブランド周辺では再び雨が予想されている。

第3戦は当初の米東部時間午後6時から午後1時へ開始時刻が前倒しされた。シリーズでは今後も日程が変更される可能性がある。

それまでにレイズは、何としても得点につながる攻撃を取り戻す必要がある。

シリーズ1勝2敗となった試合後、レイズのケビン・キャッシュ監督(48)の評価は明快だった。打線が結果を出す必要がある。

上位打線の奮起が求められる。特に三塁を守るスター、ジュニオール・カミネロ(23)は第3戦で4打数無安打、4三振に終わった。カミネロをはじめ、多くのレイズ打者は可能なら今すぐにでも第4戦を戦いたい心境だ。再び打席に立ち、流れを自分たちへ引き戻そうとしている。

「相手投手陣は本当にいい投球をしています。でも、それが彼らの野球です。今季ずっと僕たちにも、ほかのチームにも同じような投球をしてきました。僕たちがもっと良くならなければいけません。修正して、そこから前へ進むだけです」

カミネロは通訳ケビン・ベラ氏を介して語った。

直近2試合を見ると、このシリーズの展開がはっきりしてきた。レイズが3-1で勝利した第2戦に続き、第3戦はガーディアンズが3-2で制した。

打ち合いで大量得点を奪い合うシリーズではない。質の高い投手陣、堅い守備、そして試合を動かす一つのプレーが勝敗を左右する。第3戦では、ペティー・ハルピン(24)の2ランがまさに決定的な一打となった。

ポストシーズンはわずかな差が勝敗を分ける。特にこの2チームの対戦では、その傾向がより鮮明になっている。

「本当に紙一重の戦いです。まるで鏡を見ているような感覚があります。こちらの一番いい投手を相手にしても、向こうはいい打席を重ね、ボールをインプレーにして走者を進め、狙う球を絞り、盗塁もしながら堅い守備をしています。こういう厳しい戦いになると分かっていましたし、僕たちも同じように自分たちの野球をやらなければいけません。結局、自分たちの力をより高いレベルで発揮したチームが勝つと思います」

レイズの左翼手、チャンドラー・シンプソン(25)はそう語った。

レイズが第4戦で自分たちの野球を取り戻せなければ、シリーズ1勝3敗と後がなくなる。第5戦に勝ってシリーズを本拠地トロピカーナフィールドへ戻す戦いを強いられる。

試合日時と視聴方法は?

日本ではNHK BS、J SPORTS、SPOTV NOW、Lemino、MLB.TVで中継・配信予定。J SPORTSは午前8時55分から生中継する。

先発投手は?

ガーディアンズ:右腕ショーン・アームストロング(36)
注目データ:今ポストシーズンは4試合で5回1/3を投げ、1安打、無失点。

ガーディアンズは16日の第4戦をブルペンゲームで戦い、アームストロングが試合序盤を任されるオープナーを務める。レイズ打線では1番ヤンディ・ディアス(35)、3番ジュニオール・カミネロ(23)ら、強打の右打者2人との対戦が重要になる。

アームストロング降板後は、左腕ジョーイ・カンティーヨ(26)が長いイニングを担う有力候補となる。12日(同13日)の第1戦では17球で1回を無失点に抑えた。右腕タナー・バイビー(27)、スレイド・セコーニ(27)も控えており、継投で27個のアウトをつないでいく。

ダニエル・エスピノ(25)は9月以降、レギュラーシーズンとポストシーズンを合わせて4度オープナーを務めた。ただ、今シリーズでは中盤の重要な場面を任され、第3戦でも1回無失点と好投した。今季、メジャーとマイナーを通じて2日連続で登板した経験は9月24、25日の1度だけとなっている。

レイズ:右腕ニック・マルティネス(36)
注目データ:今季ガーディアンズ戦は2先発、計13回無失点。

マルティネスは10月7日(同8日)、ヤンキースタジアムで行われた地区シリーズ第3戦に先発。3回2/3を5安打2失点に抑えた。レイズはア・リーグ優勝決定シリーズの先発順でグリフィン・ジャックス(31)を先に起用したが、シリーズを立て直したい第4戦ではマルティネスにマウンドを託す。

今季のガーディアンズ戦では2度とも好投している。4月28日(同29日)のプログレッシブフィールドでは7回無失点で1-0の勝利に貢献。7月25日(同26日)のトロピカーナフィールドでも6回無失点に抑え、3-0の勝利へ導いた。

レイズは第5戦でエースのドリュー・ラスムッセン(31)を通常の登板間隔で先発させられる見込みだ。シリーズをトロピカーナ・フィールドへ戻せれば、第6戦にはフレディ・ペラルタ(30)を起用できる。

スタメンは?

ガーディアンズ: 第3戦と全く同じ打線を組む。ここまでの起用を考えれば、変更なしも当然といえる。スティーブン・ボート監督(41)はポストシーズンで基本的に同じメンバーを起用してきた。ハルピンは直近4試合連続で先発しており、第3戦の勝ち越し2ランで今回もスタメンをつかんだ。

レイズ: 第3戦で2点三塁打を放ったシンプソンを3番へ上げた。右腕アームストロングに対し、序盤から左打者を1人多く打席に立たせる狙いがある。

先発降板後に継投するリリーフは

ガーディアンズ: 第4戦が17日(同18日)に延期されれば、休養日が1日増えるため、リリーフ陣は全員起用可能になる見込みだ。予定通り開催される場合はブルペンゲームとなり、継投で27個のアウトをつなぐ必要がある。投手陣総動員となる可能性も高い。

レイズ: 右腕タイラー・ウェルズ(32)と左腕スティーブン・マッツ(35)は第3戦でそれぞれ2イニングを無失点に抑えた。それでもポストシーズンだけに総力戦の方針は変わらず、必要なら第4戦でも登板できる可能性がある。

左腕イアン・シーモア(27)は、クローザーのブライアン・ベーカー(31)へつなぐ主要セットアッパーとして地位を固めた。左腕キャム・ブーザー(34)も左打者との重要な場面を任されている。

右腕ケビン・ケリー(28)とウェルズもベーカーへつなぐ候補となる。ベーカーは今ポストシーズン、レイズが挙げた4勝すべてでセーブを挙げている。

注目すべき負傷者

ガーディアンズ: なし。

レイズ: カミネロとデルーカは、第1戦でファウルボールを追った際に激しく衝突したが、両選手とも問題ないと話している。

左腕シェーン・マクラナハン(29)は、左前腕の張りでレギュラーシーズンを負傷者リストで終え、今ポストシーズン中の復帰も見送られることが決まったとキャッシュ監督が明らかにした。ほかに新たな負傷情報はない。

好調、不調の選手は?

ガーディアンズ: ウィリアムズは、ポストシーズンで3先発連続9三振以上を奪った球団史上初の投手となった。

ケイド・スミス(27)は今ポストシーズン7試合で9回を投げ、13三振、防御率1.00と好投している。

一方、バザーナは第3戦で3打数無安打。今ポストシーズンは8試合で27打数4安打、打率.148と苦しんでいる。

レイズ: シンプソンはここにきて打線を活気づけている。第2戦では四回の3得点につながる攻撃で重要な安打を放ち、第3戦でも四回に2点三塁打を放ってチームの全得点をたたき出した。

一方、上位打線のディアス、アランダ、カミネロは期待された結果を残せていない。第3戦では3人合わせて12打数1安打。カミネロは4打数無安打、4三振に終わり、周囲が期待する勝負を決める一打もまだ生まれていない。

そのほかファンが知っておきたい情報は

  • 第3戦でウィリアムズはポストシーズン通算45三振とし、球団歴代4位に浮上した。アンドリュー・ミラー(41)を抜き、上位にはチャールズ・ナギー(59)の55三振、オーレル・ハーシュハイザー(68)の54三振、コリー・クルーバー(40)の47三振が並ぶ。
  • ガーディアンズがア・リーグ優勝決定シリーズで2勝1敗のリードは球団史上4度目。1997年はオリオールズを相手にシリーズを制したが、1998年はヤンキース、2007年はレッドソックスに敗れた。
  • レイズがア・リーグ優勝決定シリーズの3試合終了時点で1勝2敗は球団史上初。2008年はレッドソックスに2勝1敗、2020年はアストロズに3勝0敗とリードしていた。
  •  ヒックスは第3戦でガーディアンズの盗塁を2度阻止。ポストシーズンの1試合で2度以上の盗塁阻止をマークしたレイズ史上初の捕手となった。