クオリファイング・オファーは誰に提示される? 受諾する選手はいるか

October 31st, 2026

野球のシーズンが終わった。一方、クオリファイング・オファー(QO)を巡る動きは、これから本格化する。

これまで2025年、2024年、2023年と毎年この時期に取り上げてきた制度を改めて説明しよう。各球団は毎オフ、フリーエージェント(FA)になる選手のうち、誰にQOを提示するかを早い段階で判断する。QOはメジャーの年俸上位125選手の平均額に相当する1年契約。今オフの金額は2315万ドル(約36億4800万円)になる見込みだ。球団の提示期限は米東部時間11月2日午後5時(日本時間3日午前7時)。選手は11月17日までに受諾するかどうかを決める。拒否して他球団へ移籍した場合、獲得球団はドラフト指名権を失い、旧所属球団は補償の指名権を得る。詳しい規定はこちらで確認できる。

2012年に制度が導入されて以来、QOは計157件提示され、受諾はわずか18件だった。受諾率は約11%だ。ただし、低い受諾率も不思議ではない。QOを提示される選手の多くはFA市場の目玉であり、高額の長期契約を結べると期待されているからだ。

一方、昨オフは過去最多の4人が受諾した。トレント・グリシャム外野手(29)、今永昇太投手(33)、グレイバー・トーレス内野手(29)、ブランドン・ウッドラフ投手(33)の4人だ。

それでも、今オフに提示されるQOは例年より少なくなると予想する。その理由は、今後の労使協定(CBA)交渉とはほとんど関係がない。今回の手続きには12月1日まで有効な2022~26年の労使協定が適用されるため、制度が変更された場合も、影響が及ぶ時期は来年以降だ。

むしろ、今オフのFA市場は全体的に例年より小粒になる見通しだ。通常ならQOを提示される大物選手が例年ほど多くなく、FA市場に出る著名選手の中にもQOの対象外となるケースがある。

QOの対象から外れる選手は、2つのグループに分けられる。

第一に、今季中に複数の球団でプレーした選手はQOの対象外。そのため、タリク・スクーバル投手(29)、ルイス・アラエス内野手(29)、ケーシー・マイズ投手(29)、フレディ・ペラルタ投手(30)、ドルトン・バーショ外野手(30)、クレイ・ホームズ投手(33)をはじめ、シーズン途中に移籍した選手には提示できない。

第二に、QOの提示を受けられる機会は、1選手につきキャリアで1度限りだ。過去のQO提示事例157件をすべて列挙するつもりはないが、この規定により対象外となる今オフの主なFA選手には、マイケル・キング投手(31)、今永、グリシャム、ケビン・ゴーズマン投手(35)、トーレス、ロビー・レイ投手(35)、マイケル・コンフォート外野手(33)、ニック・マルティネス投手(36)、ライセル・イグレシアス投手(36)がいる。

こうした事情から、これまでのようにQOを受諾する可能性に応じて選手をいくつかの段階に分類する手法は使いにくい。昨オフのカイル・シュワーバー選手(33)、その前年のフアン・ソト外野手(28)、さらにその前年の大谷翔平選手(32)のように、提示を受けて拒否することがほぼ確実な選手が、今オフは1人もいないかもしれない。

だからこそ、今回の予想はさらに興味深い。QOの提示を検討される可能性が高い15選手を選んだ。誰が提示を受け、誰が受諾するだろうか。

野手

外野手: ランディ・アロザレーナ外野手(31)=マリナーズ

大きな失望を残したマリナーズの2026年シーズンに埋もれ、アロザレーナの自己最高の活躍はあまり注目されなかった。26本塁打、26盗塁を記録し、OPS+(球場などの条件を補正した打撃指標。100がリーグ平均)は148。ファングラフスが算出するWAR(勝利への貢献度を総合的に示す指標)では、メジャーの野手トップ10に入った。

アロザレーナは過去5年ほど、毎年安定して好成績を残してきた。以前から実力を備えていただけに、今季の活躍がまったく予想外だったわけではない。それでも、ほぼ同水準の成績を続けてきた打者が、ここまで成績を伸ばした点は意外だった。

もちろん、懸念材料もある。来年2月には32歳になる。守備の評価は過去4年、一貫して低い。さらに今季はスイング速度、走塁時の最高速度、ハードヒット(打球初速95マイル=153キロ以上)の割合が低下する中で、自己最高の成績を残した。これほどの成績は過去に経験していない。それでも、長年にわたり優れた打者であり続けてきた実績がある。

投手有利の本拠地Tモバイルパークで結果を残した打者だけに、マリナーズは引き留めたいと考えるはずだ。QOの提示は当然の選択といえる。一方、今オフのFA市場は比較的小粒で、右打ちの外野手も少ない。これまでの実績も考えれば、懸念材料があっても、最後の大型契約を求めてQOを拒否する可能性は高い。

予想:QO提示あり/受諾せず。

外野手:鈴木誠也外野手(32)=カブス

鈴木とアロザレーナは、年齢も数カ月しか離れておらず、ほとんど同じタイプの選手だ。大げさではない。過去4年間の成績を比べてみてほしい。見分けるのも難しいほど似ている。2023年から2026年までのWAR(勝利への貢献度を総合的に示す指標)は、右打ちの外野手で6位と7位。メジャーを代表する5人に次ぐ、実質6位タイといっていい。安定して好成績を残してきた鈴木も、アロザレーナと同様に自己最高のシーズンを終えた。

ただし、両者には違いもある。アロザレーナは走塁でより高い貢献をしている。一方、鈴木も以前は守備での評価が高くなかったが、今季は大きく改善し、ゴールドグラブ賞の最終候補に選ばれた。好成績を残した守備の実績はまだ1年だけだ。球団は今後も同じ水準を期待できるだろうか。断言は難しいが、改善の理由は比較的明確だ。鈴木は打球への反応や、動き出しの速さを改善するために取り組んできた。レイズの事例からも、こうした取り組みによって外野守備の向上を持続できる可能性がうかがえる。

そう考えると、鈴木とアロザレーナは必ずしも同じタイプではないのかもしれない。ただ、最後にもう一つ共通点がある。今季の活躍を考えれば、どちらも1年契約を受け入れるとは考えにくい。

予想:QOの提示あり/受諾せず。

一塁手:ジェイク・バウアーズ一塁手(31)=ブルワーズ

ここからは判断が難しくなる。球団を転々とし、職を失いかけていた選手が「メジャー最高成績のチームで最も優れた打者」へと生まれ変わった。バウアーズの復活劇は驚くべきもので、バウアーズがいなければブルワーズの世界一も実現しなかったかもしれない。バウアーズもチームメートも、ウィスコンシン州で末永く語り継がれる存在となるだろう。

しかし、球団には悩ましい問題がある。これだけの活躍をしたバウアーズの昇給に異論はない。ただ、ブルワーズは今季の年俸270万ドル(約4億2500万円)の約9倍に当たる、1年2315万ドル(約36億4800万円)のQOを提示できるだろうか。

これまで何度も移籍を経験してきたバウアーズなら、英雄となった球団に大幅な昇給で残れることを喜ぶだろう。ブルワーズが判断に苦しむ理由もそこにある。球団は昨オフ、ウッドラフにQOを提示したが、結果として得られた見返りはそれほど大きくなかった。

結局、高額で現在のバウアーズを引き留めるべきか。それとも、次のバウアーズを生み出せると考えるべきか。実際には、双方がこの難題を避け、年平均額をQOより低く抑えた複数年契約で合意する可能性もある。

予想:QOの提示なし。

外野手:イアン・ハップ外野手(32)=カブス

カブスの両翼で安定した成績を残してきた選手といえば、ハップも同じだ。毎年のように20本塁打前後、OPS+115前後を記録し、守備もまずまずの水準を保っている。ゴールドグラブ賞を4度受賞しているが、守備指標は今季以前、必ずしも受賞歴に見合う内容ではなかった。

球団で10シーズン積み重ねてきた貢献も無視できない。ハップがメジャーに昇格した2017年、カブスは前年のワールドシリーズ王者でチームにはアンソニー・リゾ元一塁手(37)、クリス・ブライアント内野手(34)、シュワーバーが在籍していた。その後もハップはチームを支え続け、長い球団史の中で通算出場試合数上位20人に入った。

カブスが同じオフに両翼の主力2人を失いたくないと考える余地はある。しかし今季は三振の多さが懸念材料となり、トレードで獲得したタイロン・テイラー外野手(32)と併用し、左投手との対戦を減らす起用法を採った。

ハップがQOを提示されれば、受諾する可能性は非常に高い。先発投手陣の補強が急務となっているカブスにとって、その展開は避けたいはずだ。

予想:QOの提示なし。

捕手:ライアン・ジェファーズ捕手(29)=ツインズ

ジェファーズが現在の評価を得るまでには時間がかかった。メジャー最初の3年間はOPS+88にとどまり、リーグ平均を下回る控え捕手だった。しかし、2023年以降はOPS+116と大幅に改善。コンタクト能力も向上し、2021年に37%だった三振率も、2026年には18%とほぼ半減した。

今オフのFA市場でも、ジェファーズは有利な立場にある。約3歳年上のカーソン・ケリー捕手(32)や、フレーミング(際どい投球をストライクと判定してもらうための捕球技術)がメジャーでも最低水準と評価されるタイラー・スティーブンソン捕手(30)をどう評価するかによって、ジェファーズは「FA市場で最高の捕手」、あるいは「レギュラーを任せられる唯一の捕手」となる。

ただし、ジェファーズ自身も守備で高い評価を得ているわけではない。守備指標では例年低評価を受けており、今季5月中旬には左手の有鉤骨を骨折して長期間欠場した。

それでも、まだ29歳で30歳の誕生日は来年6月だ。打撃に優れた捕手が希少なFA市場でその打力には大きな価値がある。自身の市場価値を試すには絶好の機会で、その道を選ぶと予想する。ツインズはトレード期限にジェファーズを放出しなかっただけに、FAで移籍するなら、少なくとも補償のドラフト指名権を確保したいはずだ。

予想:QOの提示あり/受諾せず。

二塁手:ジャズ・チザムJr.内野手(28)=ヤンキース

2025年に30本塁打、30盗塁を達成したチザムJr.なら、長期契約でも、もう1年間でも、球団は引き留めたいと考えるだろう。しかし、2026年は打撃成績が悪化し、守備でも安定感を欠いた。今季の評価は異なるかもしれない。

特にヤンキースには、打線の構成を巡って不確定要素が多い。アンソニー・ボルピー内野手(25)を起用するかどうか、起用するならどこを守らせるか。ルイス・ガルシアJr.内野手(26)とベン・ライス一塁手(27)をどうすれば同時に打線へ組み込めるのか。三塁のライアン・マクマーン内野手(31)を放出するかどうかも検討課題だ。

二塁にはボルピー、ホセ・カバイェロ内野手(30)という選択肢がある。ナショナルズ時代より守備を改善できると判断すれば、ガルシアも候補となる。

チザムJr.はニューヨークでのプレーを楽しんだと話し、残留を希望している。QOを提示されれば受諾する可能性があると予想する。1年後、より良い成績を残し、ドラフト指名権の補償も伴わない状態でFA市場に出る方が有利だと考えるかもしれない。だからこそ、他の補強課題を優先するヤンキースはQOを提示しないとみている。

予想:QOの提示なし。

二塁手:ブランドン・ロウ内野手(32)=パイレーツ

一方、ロウはチザムJr.とは対照的なシーズンを送った。昨オフにレイズからトレードで加入したパイレーツで、移籍1年目(そして唯一の在籍年になる可能性もある)に35本塁打した。30本塁打以上は通算3度目、20本塁打以上では5度目。打撃でも例年通り、リーグ平均を約20%上回る水準の成績を残した。だが、それ以上に、守備では過去に例を見ないほどの改善を遂げた。

守備の変化は、いくら強調してもしすぎることはない。2025年のFRV(守備による失点抑止への貢献を得点換算した指標)はマイナス10で、メジャーの内野手でも最低水準に近かった。それが2026年にはプラス12へと急上昇し、二塁手で3位になった。守備指標には単年で大きな変動が生じる場合もあるが、今回は複数の異なる評価システムが改善を裏付けている。

ロウ自身は、健康状態と投球前の立ち位置や構え方を改善の要因に挙げている。今や守備面で一流だと言い切れるかどうかは、本質ではない。1年前は今後も二塁手を続けられるかさえ疑問視されていた。それが今では、少なくともあと数年間は二塁を任せられると考えられる。それで十分だ。

つまりロウは、内野の中央を守りながら30本塁打を打てる選手として、FA市場に出る。しかも、今後も高い守備力を維持する可能性がある。

予想:QOの提示あり/受諾せず。

一塁手:タイ・フランス一塁手(32)=パドレス

南カリフォルニア出身で、移籍を重ねてきた30代前半の選手が2026年に驚きの復活を遂げたという点で、フランスもバウアーズと共通する。今季の打撃成績は両者ともリーグ平均を約40%上回る水準だった。ただし、フランスには守備面で大きな強みがある。ゴールドグラブ賞の最終候補に2年連続で選ばれた。

長打率.502を記録し、守備でも一流の評価を受ける一塁手なら、申し分ない。しかしフランスは、それまでの2年間に在籍した計4球団で打撃不振に苦しみ、昨オフはメジャー契約を得られず、マイナー契約を結ぶしかなかった。メジャーの出場選手登録枠に入れる保証はなく、パドレスの開幕メンバーに残れなければ引退することも考えていた。

バウアーズと同じく、パドレスがベテラン選手の最低水準にある現在の年俸から、QOに相当する大幅な昇給を提示するとは考えにくい。一方、各地を転々としてきたフランスにとって、活躍できた球団に残ることは魅力的だろう。サンディエゴ州立大では、パドレスの名選手だったトニー・グウィン氏(2014年に54歳で死去)の指導も受けており、この街との縁は深い。両者がQOを巡る難しい判断を避け、複数年契約で合意する展開も十分に考えられる。

予想:QOの提示なし。

遊撃手/三塁手:J.P.クロフォード内野手(31)=マリナーズ

クロフォードはマリナーズで8シーズンを過ごした。2023年にはOPS+(球場などの条件を補正した打撃指標。100がリーグ平均)133を記録。MVP投票でも下位ながら票を獲得するなど、好成績を残した時期もあった。マリナーズ史上、遊撃手としての出場試合数は最多だ。しかし、その後は下降傾向にある。過去3年間の打撃はほぼリーグ平均にとどまり、それ自体は問題ない水準だが、守備指標ではメジャーでも最低水準の遊撃手の一人と評価され続けている。

そのため、今季コルト・エマーソン内野手(21)の昇格に伴い、三塁への転向を受け入れる意向を示した際、チームを優先するベテランの姿勢が称賛された。同時に、短期的にも長期的にも、遊撃手としての将来が不透明になったことを示す動きとも受け止められた。

それでも、まだ31歳で、優れた選球眼も維持している。2026年の低調な成績を肩、手、手首の負傷による一時的なものと考える球団なら、割安な契約で獲得する理由は十分にある。ただし、マリナーズがQOを提示する可能性は低いとみられる。

予想:QOの提示なし。

投手

先発投手:トレバー・ロジャース投手(28)=オリオールズ

2027年のロジャースがどんな投球をするか、正確に予想できる人がいるなら、われわれより一歩先を行っている。マーリンズ時代は好不調の波が激しく、2024年にオリオールズへトレードで移籍した後の4先発では防御率7.11。2025年は健康な状態で登板できた際に抜群の投球を続け、2026年は出だしこそ低調だったものの、終盤に調子を上げた。これだけの浮き沈みを書き連ねるだけでも疲れてしまう。

結局、間もなく29歳になる左腕は過去2シーズン、オリオールズで300回近くを投げて防御率3.16をマークした。

これほどの投球を他の投手で補うことは簡単ではない。球団がQOを提示する可能性はかなり高いだろう。ロジャースは2027年シーズン終了後に30歳を迎える。FA市場でスクーバルに次ぐ左腕先発投手と評価されるだけの実績もある。複数年契約を結ぶ条件はそろっており、いずれかの球団から提示を受けるはずだ。

予想:QOの提示あり/受諾せず。

救援投手:アドリアン・モレホン投手(27)=パドレス

まだ27歳ながら、メジャーで8シーズンを過ごしたモレホン。パドレスの救援陣ではメイソン・ミラー投手(28)の陰に隠れがちだが、今季序盤の負傷を乗り越え、過去3シーズンで球界屈指の救援投手となった。

左腕の救援投手では最速となる平均99.4マイル(約160キロ)の速球を誇る。まだ若く、将来的に先発ローテーションへ戻る可能性も残されている。こうした実績から、今オフのFA市場では高い評価を受けそうだ。残留を希望しているパドレスとの再契約も選択肢となる。

ただし、腕の負傷歴があるとはいえ、球威に優れた投手が実力の充実した時期にFAとなれば、1年契約で妥協する可能性は低い。モレホンは複数年契約を求めるだろう。パドレスもそれを理解したうえでQOを提示すると予想する。受諾すれば短期契約で引き留められ、拒否して他球団へ移籍すればドラフト指名権による補償を得られる。後者の可能性が高そうだ。

予想:QOの提示あり/受諾せず。

先発投手:マシュー・ボイド投手(35)=カブス

ボイドは来年2月に36歳になる。カブスとの2年総額2900万ドル(約45億7000万円)の契約を終え、時には先発陣の柱として活躍した。2027年の年俸1500万ドル(約23億6400万円)の相互オプション(球団と選手双方の合意で契約を延長できる選択権)は、ボイド側が拒否した。複数年契約を手にする最後の機会と考えているのだろう。

カブスでの2年間は概して安定しており、合計306回1/3を投げ、防御率3.50だった。ただし、今季は2度にわたって負傷者リスト入りも経験した。

カブスは先発ローテーションの大部分を再構築する必要があり、ボイドの残留を望む可能性もある。一方、ボイドにとっても年齢や負傷歴を考えれば、QOの1年契約を受け入れ、残留することは魅力的だろう。だからこそ、カブスはQOを提示しないと予想する。ただし、別の条件で再契約に至る可能性は残る。

予想:QOの提示なし。

救援投手:デイビッド・ベッドナー投手(32)=ヤンキース

2年足らず前、パイレーツは2022、2023年にオールスターに選出されたベッドナーをマイナーに降格させた。2024年の不振から立て直すためだったが、その判断は功を奏した。2025年夏にヤンキースへトレードで移籍した右腕は、ここ2年間、素晴らしい投球を続けている。2025~26年の合計では防御率2.39、奪三振率は31%。過去6シーズンのうち5シーズンで安定した成績を残しており、2024年の不振は例外だったと考えられる。

通常、救援投手がQOを提示されるケースは少なく、これまで対象となった投手はわずか12人。それでも、投手の補強が必要なヤンキースにとって、ベッドナーまで失う痛手は大きすぎる。

今回の候補者の中では、QOを提示されて「受諾する」と答える可能性が最も高い選手かもしれない。ベッドナーにとっては大幅な昇給になるためだ。実際に受諾しても不思議ではない。ただし、FA市場で複数の球団から条件を探る可能性のほうが高いだろう。

予想:QOの提示あり/受諾せず。

先発投手:マイケル・ソロカ投手(29)=ダイヤモンドバックス

負傷に悩まされてきたソロカは、今季ダイヤモンドバックスで116回を投げ、好成績を残した。しかし、後半戦は再び負傷の影響を受け、34回しか投げられなかった。球団は再契約を望むかもしれないが、引き留めるために年俸を倍以上に引き上げるとは考えにくい。

予想:QOの提示なし。

先発投手:ブレイディ・シンガー投手(30)=レッズ

今回シンガーを候補に挙げた主な理由は、トレード期限に移籍せず、レッズがQOを提示して引き留める可能性があったためだ。球団は2年前にもマルティネスにQOを提示していた。しかし、その後の最後の10先発で防御率8.39と低迷したことで、同じ選択をする可能性はほぼ消えた。

レッズが過去2年間で計326回2/3を投げた実績を評価しているとしても、QOよりはるかに低い条件で再契約できるだろう。

予想:QOの提示なし。

これで、QOの提示を受けると予想する選手は7人、受諾すると予想する選手は0人となった。

  • ランディ・アロザレーナ
  • 鈴木誠也
  • ライアン・ジェファーズ
  • ブランドン・ロウ
  • トレバー・ロジャース
  • エイドリアン・モレホン
  • デイビッド・ベッドナー

この予想通りになれば、フルシーズン終了後のQO提示件数としては、2023年と並ぶ過去最少となる。2020年の短縮シーズン終了後は6人に提示されたが、例外として比較から除外する。また、受諾者ゼロは通算5度目となる。過去最多の20人にQOが提示された2015年とは、さまざまな点で大きく異なる。

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