ブルワーズvs.ドジャース、リーグ優勝決定シリーズ第3戦注目ポイント

October 14th, 2026

ナ・リーグ優勝決定シリーズは14日(日本時間15日)、舞台をロサンゼルスへ移して第3戦を迎える。0勝2敗と追い込まれたドジャースにとって、反撃へ向けて極めて重要な一戦となる。

ブルワーズは本拠地ミルウォーキーで劇的な第2戦を含む2連勝を飾り、シリーズを先行した。ただ、ドジャースはワールドシリーズ2連覇中の王者。簡単には崩れない強さをこれまで何度も証明してきた。

「もちろん厳しい状況です。ただ、できるかと聞かれれば、間違いなくできます。まずは1勝すること。それが大切です」

デーブ・ロバーツ監督(54)は、この状況の重みを身をもって知っている。7回戦制のポストシーズンで0勝3敗となったチームは過去42チームあり、32チームが4連敗で敗退した。逆転に成功した例はわずか1度。ロバーツ監督が選手として所属した2004年レッドソックスが、ヤンキースを相手に成し遂げた歴史的な逆転劇だけだ。

一方、ドジャースが第3戦を取り返せば、シリーズの行方は再び分からなくなる。ブルワーズも、その重要性を理解している。

第2戦で五回に特大の同点本塁打を放ち、その後も同点適時打、勝ち越し適時打を記録したウィリアム・コントレラス(28)は、次戦へ意識を切り替えた。

「このまま続けていくだけです。今、自分たちがどんな状況にいるかは考えない。次にやるべきことだけに集中します」

第3戦に向けて、押さえておきたいポイントを紹介する。

先発投手は?

ブルワーズ:左腕ロバート・ガッサー(27)
注目データ:地区シリーズ第4戦を含む直近7試合(先発6試合)で2勝0敗、防御率1.73

ガッサーは今季、3Aナッシュビルでスタートした。転機は8月26日(日本時間27日)のメッツ戦。ダスティン・メイ(29)が初球の打球を受けて降板し、急きょマウンドへ上がった。この登板をきっかけに状態を上げ、スイーパーと自信を武器にジェイコブ・ミジオロウスキー(24)、ローガン・ヘンダーソン(24)と並ぶ若い先発陣の一角へ定着した。

ブルワーズは第4戦の先発をまだ発表していない。必要なら3日連続で試合が続くドジャースタジアムでの戦いを考えても、第3戦でガッサーが長いイニングを投げれば、投手陣の負担軽減につながる。

ドジャース:左腕ブレイク・スネル(33)
注目データ:2026年のドジャー・スタジアムでは、ポストシーズンを含む先発5試合で防御率2.19

今季は肩、肘、鼠径部の負傷で登板数こそ限られたが、マウンドに立てば好投した。今ポストシーズン初登板となった地区シリーズ第2戦では、3回2/3で5四球と制球に苦しみながらも、ブレーブスを1失点に抑えた。

ブルワーズとは昨年のリーグ優勝決定シリーズ第1戦以来の対戦となる。この試合では8回を無失点、10三振。許した走者を併殺などで消し、打者24人の最少人数で8回を投げ切る圧巻の内容だった。

予想先発ラインアップは?

ブルワーズ: スネルの先発を受け、パット・マーフィー監督は打線の組み方を再検討した。左腕タリク・スクーバルとの第1戦では、クリスチャン・イエリッチに代えてアンドリュー・ボーンをDH、サル・フレリックに代えてルイス・ララを右翼で先発起用した。

ボーンは二塁打を放ち、ララは決勝打を記録。第2戦ではイエリッチとフレリックが先発したが、第3戦では再びボーンとララを起用する。

  1. ジャクソン・チューリオ(22) 左翼
  2. ブライス・トゥラング(26) 二塁
  3. ウィリアム・コントレラス(28) 捕手
  4. アンドリュー・ボーン(28) DH
  5. ジェイク・バウアーズ(31) 一塁
  6. ギャレット・ミッチェル(28) 中堅
  7. クーパー・プラット(22) 遊撃
  8. ルイス・ララ(21) 右翼
  9. ジョーイ・オルティス(28) 三塁

ドジャース: ロバーツ監督は第1、2戦でほぼ同じ先発メンバーを組んだが、第3戦では左腕スネルとの対戦に合わせて打順を変更した。不振が続く大谷を先発メンバーから外す案も協議された中、大谷翔平(32)を6番で起用。こちらも苦しむウィル・スミス(31)は7番へ下げた。大谷が6番以下で先発するのは2020年以来となる。

  1. ムーキー・ベッツ(34) 遊撃
  2. フレディ・フリーマン(37) 一塁
  3. テオスカー・ヘルナンデス(34) 左翼
  4. カイル・タッカー(29) 右翼
  5. アンディ・パヘス(25) 中堅
  6. 大谷翔平(32) DH
  7. ウィル・スミス(31) 捕手
  8. ミゲル・ロハス(37) 三塁
  9. トミー・エドマン(31) 二塁

先発降板後のリリーフ投手は

ブルワーズ: アブナー・ウリーベ(26)とアーロン・アシュビー(28)は登板が重なっている。ウリーベはブルワーズが戦ったポストシーズン6試合すべてに登板し、アシュビーも5試合でマウンドに上がった。それでも、両投手とも自責点はゼロ。抑えのトレバー・メギル(32)とDL・ホール(27)も自責点を許していない。ブルワーズ救援陣は今ポストシーズン、計28回2/3で防御率0.31と圧倒的な成績を残している。

第2戦ではダスティン・メイ(29)の救援起用も注目された。マーフィー監督によると、メイは第4戦に先発する可能性も残されている。

ドジャース: 第2戦では山本由伸(28)が三回途中で降板し、救援投手9人のうち7人を投入した。移動日を挟んだことで、ブルペンは休養を確保できた。

ブルワーズはここまで、ドジャースの救援陣でエドウィン・ディアス(32)を除く全投手と対戦している。ディアスは九回に限らず、試合中盤以降の重要な局面でも最優先で起用される投手となる。

主な負傷者

ブルワーズ: 現在の登録メンバーに大きな負傷者はいない。一方、ワールドシリーズに進出した場合に注目される存在が右腕ブランドン・ウッドラフ(33)だ。

ウッドラフは8月、今季中の復帰を断念して肩の手術を受ける予定だったが、その計画を急きょ取りやめた。先週、手術回避後初めてブルペンで投球。13日(同14日)のドジャースタジアムでの練習では、ビジター側ブルペンのマウンドから31球を投げた。ワールドシリーズでの復帰は現時点で可能性が低いものの、チームが勝ち進んだ場合に登録メンバー入りできる準備を進めている。

「特に抑えて投げているわけではありません。今は身体が許す限り強く投げています。そういう段階に来ていますから。ただ、自分では安全だと思える方法で進めています。投げられないと思っていたら、マウンドには上がりません。今やっていることも、できるという感覚がなければやっていません」

球団は複数の機器を使って球速や変化量などを計測しているが、ウッドラフ自身は数値を確認していない。

「僕に聞くなら、かなりいいですよ」

感覚には手応えを得ている。

ドジャース: 大谷翔平(32)は右上腕二頭筋と左膝、フレディ・フリーマン(37)は右膝に負傷を抱えながらプレーを続けている。昨季のワールドシリーズで活躍したウィル・クライン(26)は右肘の違和感から打者相手の投球練習まで進んでいるものの、7月31日を最後に実戦登板がなく、現状ではバックアップ要員とみられている。ブレイク・トライネン(38)は右肩の炎症で、今ポストシーズン中の復帰は難しい見通しとなっている。

ブルワーズ: 第2戦ではイェリッチとコントレラスがともに複数安打、複数打点を記録。ブルワーズのチームメートではポストシーズン史上4組目で、2011年リーグ優勝決定シリーズ第1戦のユニエスキー・ベタンコート(44)とライアン・ブラウン(42)以来となった。

さらにトゥラング、プラット、ハミルトンも複数安打を記録し、1試合で5選手がマルチ安打をマークする球団のポストシーズン最多記録に並んだ。1982年ワールドシリーズ第1戦のポール・モリター(70)、ジム・ガントナー(73)、チャーリー・ムーア(73)、テッド・シモンズ(77)、ロビン・ヨーント(71)以来となる。

ドジャース: タッカーは20打数6安打で、レギュラーシーズンの不振から持ち直し、打線で最も安定した成績を残している。一方、他の打者は総じて苦戦。スミスは23打数1安打、大谷は20打数3安打と、特に状態が上がっていない。

そのほかの注目情報

  •  元ドジャースのリック・マンデー(80)が始球式を務め、国歌斉唱はゴスペル歌手のウィリアムズ・ジュニアが担当する。
  •  ブルワーズは今季、ポストシーズンを含めて先制点を許した試合で39勝37敗。こうした試合でシーズン勝率5割を上回った直近のチームは、ワールドシリーズを制した2009年ヤンキースだった。短縮シーズンの2020年は除く。
  • ドジャースは今ポストシーズン最初の6試合で、得点圏で安打を打った打者が1人だけ。過去には1983年フィリーズのゲーリー・マシューズ・シニア(6打数3安打)、2020年アスレチックスのチャド・ピンダー(6打数4安打)があり、ドジャースは史上3チーム目となった。

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