7日(日本時間8日)、ホワイトソックスがア・リーグ地区シリーズ突破を狙ったレートフィールドでは、黒い服でスタンドを埋めた大観衆が大歓声を送った。
しかし、ガーディアンズに終戦を受け入れるつもりはなかった。
1906年以来120年ぶりとなる本拠地でのポストシーズンシリーズ突破を待つホワイトソックスファンは、8日(同9日)の第4戦で再びサウスサイドの本拠地に集まる。
ホワイトソックスはあと1勝でア・リーグ優勝決定シリーズ進出が決まる。ファンの期待はさらに高まる一方、緊張感も増す。ガーディアンズはエースを先発に送り、クリーブランドに戻り第5戦に持ち込もうとしている。
ア・リーグ新人王とサイ・ヤング賞の有力候補に挙がる左腕パーカー・メシック(25)は意気込みを語る。
「準備はできています。思い切りいきます」
ガーディアンズ投手陣は第3戦の9-3の勝利で計19三振を奪った。メシックはその勢いを引き継ぎ、第4戦のマウンドに上がる。
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ガーディアンズにはメシックという絶対的な軸がいる。一方、ホワイトソックスは今回も継投で勝機を探る。
ホワイトソックスは左腕ヘイゲン・スミス(23)を第4戦のオープナーに指名した。今ポストシーズンでは、オープナーを短いイニングで交代させ、リリーフ投手に長いイニングを任せるなど、状況に応じた継投を続けてきた。今回も投手陣を組み合わせながら、ア・リーグ優勝決定シリーズ進出を目指す。
地区シリーズでは第3戦と第4戦が連戦となるため、ウィル・ベナブル監督(43)には難しい投手起用が求められる。ただ、第3戦でノア・シュルツ(23)が3イニングを投げたことで、ほかの投手を温存できた。
ベナブル監督は、第4戦へ向けて各投手の状態を見極める。
「何人かについて、どこまで投げられるかを確認します。シュルツは今日のプランに入っていて、中盤をしっかりカバーしてくれました。これで一度態勢を整え、現在の状況を改めて確認できます」
ホワイトソックスは再び勝利のシャンパンを用意する。一方、ガーディアンズは負ければシーズン終了となる一戦に臨む。
スティーブン・ボート監督(41)は第4戦を見据えた。
「われわれには、この試合に勝ってシリーズを本拠地へ持ち帰るチャンスがあります。相手も本拠地で決着をつけたいでしょうから、準備万全で臨んでくると分かっています。またエキサイティングな試合になるでしょう」
【先発投手は?】
ガーディアンズ:左腕パーカー・メシック
注目データ:今季レートフィールドでは計14回2/3を投げ、防御率2.45、18三振、2四球。
第3戦をブルペンゲームで戦ったガーディアンズは、第4戦で今季の躍進を支えてきた王道の戦い方に戻る。ボールを託す相手はメシックだ。
第1戦に先発したメシックは、今シリーズ2度目の登板となる。前回は村上宗隆(26)2ランを含む4安打、2四球、6三振で2失点。レギュラーシーズンもレートフィールドで好投しており、6月23日の登板では7回2/3を2失点、10三振に抑えた。
ホワイトソックス:左腕ヘイゲン・スミス
注目データ:スミスとメジャー2年目のグラント・テイラー(24)は、今ポストシーズン計6試合、14回で17三振、2失点(自責点1)。
第4戦の先発に新人左腕スミスが決まったことが、7日(同8日)夜に明らかになった。今ポストシーズン3度目、今シリーズでは2度目の先発となる。スミスが先発した過去2試合で、ホワイトソックスは2戦2勝だ。
スミスは第3戦でも三回途中から登板。ブライアン・ハドソン(29)を救援し、ジョー・アデル(27)に一塁線際ぎりぎりへ走者一掃の3点三塁打を許した。投じた球自体は悪くなかった。スミスは計21球で登板を終えた。
「状態はいいです。みんながお互いを信頼し、最後のアウトまで全力でプレーしています。明日に向けてすごく自信があります」
【予想スタメン】
ガーディアンズ: 第2、3戦で組んだ打線から大きな変更はなさそうだ。第3戦で9得点したオーダーから唯一変わるとみられるのポジションが捕手。今季も多くの試合でメシックとバッテリーを組んできたオースティン・ヘッジズ(34)が先発する。
- スティーブン・クワン(29)、中堅
- ホセ・ラミレス(34)、三塁
- チェイス・デローター(24)、右翼
- ジョー・アデル(27)、DH
- ナサニエル・ロウ(31)、一塁
- エンゼル・マルティネス(24)、左翼
- トラビス・バザーナ(24)、二塁
- オースティン・ヘッジズ(34)、捕手
- ブライアン・ロッキオ(25)、遊撃
ホワイトソックス: メシックが先発するため、ベナブル監督は今回も右打者を多く並べる見込みだ。一方、打線に勢いをもたらす左打者サム・アントナッチ(23)を起用する選択肢もある。
- チェイス・マイドロス(25)、二塁
- ミゲル・バルガス(26)、三塁
- 村上宗隆(26)、一塁
- ランダル・グリチック(35)、左翼
- トミー・ファム(38)、DH
- カイル・ティール(24)、捕手
- ブレントン・ドイル(28)、中堅
- ブレーデン・モンゴメリー(23)、右翼
- コルソン・モンゴメリー(24)、遊撃
【先発投手の後を担うブルペンは?】
ガーディアンズ: 2日連続で負ければ敗退となるため、第4戦も投手陣を総動員する構えだ。メシックが五、六回まで投げれば大きい。第3戦ではフォスター・グリフィン(31)とジョーイ・カンティーヨ(26)が合わせて4回1/3を担い、ブルペン陣の負担を軽減した。守護神ケイド・スミス(27)は2回、19球を投げたものの、負ければシーズン終了となるだけに第4戦でも登板する可能性が高い。
ホワイトソックス: 地区シリーズ突破を決める展開となれば、グラント・テイラー(24)が重要な役割を担う。複数イニングを任される可能性も十分にある。
ベナブル監督は第3戦でノア・シュルツ(23)、タイラー・デービス(28)、デービッド・サンドリン(25)、デービス・マーティン(29)を起用した。いずれも救援陣を支える投手だ。一方、エリック・フェディ(33)とジョーダン・ヒックス(30)は十分に休養を取っており、第4戦ではヘイゲン・スミス(23)の後を受ける準備が整っている。
【注目すべき負傷者】
ガーディアンズ: なし。
ホワイトソックス: なし。
【好調、不調の選手】
ガーディアンズ: アデルは第1戦のポストシーズン初出場で4打数無安打に終わった後、7打数3安打、4打点。エンゼル・マルティネスは今ポストシーズン12打数無安打、7三振と苦しんでいる。
ホワイトソックス: 19三振を喫した第3戦から、打撃面で好材料はあまり見当たらない。第4戦では打線全体でコンタクトの精度を高め、投手陣もより多くストライクゾーンへ投げ込む必要がある。
【そのほかの注目ポイント】
- ガーディアンズ投手陣は計19三振を奪い、9イニング制のMLBポストシーズン最多記録を樹立した。
- ホワイトソックスが喫した19三振も球団のポストシーズン最多。1983年のオリオールズ戦で記録した14三振を上回った。
- アデルとラミレスが三塁打を放ち、ガーディアンズは球団のポストシーズン史上初めて1試合で複数の三塁打を記録した。
- シュルツは、イリノイ州出身のホワイトソックス投手として球団史上3人目のポストシーズン登板。2005年のニール・コッツ氏(当時25歳)、チームメートのハドソンに続いた。
- アントナッチは球団のポストシーズン史上初めて、DHかつ新人として1番打者を務めた。
- バルガスは今シリーズで通算8度出塁している。


