村上に岡本らタレント揃い、2026年ルーキーたちが歴史的なスタート

March 31st, 2026

「まずまず」どころではない。今年の新人たちは、すでにスターの輝きを放っている。

2026年シーズン最初の週末の主役はルーキーたちだった。チェイス・デローター(ガーディアンズ)とサル・スチュワート(レッズ)がそれぞれア・リーグ、ナ・リーグの週間MVPを受賞。1週目でルーキー2人が同時に獲得するのは史上2度目で、2016年のトレバー・ストーリー(当時ロッキーズ)とタイラー・ホワイト(アストロズ)以来となった。

それだけではない。エライアス・スポーツによると、開幕3試合終了時点で、今季のルーキークラスは以下の記録を残している。

  • 15本塁打(1900年以降最多)
  • OPS 1.008(1900年以降最高)
  • 長打率 .622(1900年以降最高)
  • 打率 .308(1900年以降3位、1938年 .316、1968年 .312に次ぐ)

ここでは、開幕3試合で際立った活躍を見せたルーキーを紹介する。

村上宗隆(一塁・ホワイトソックス)
最初の3試合:OPS1.872、本塁打3本

2022年には56本塁打を放ち、王貞治氏が保持していた日本人選手のNPBシーズン最多本塁打記録を更新するなど、日本屈指のスラッガーとしての評判を背負って米国にやって来た。それでも、メジャーの投手に対応できるかについては疑問もあっただけに、このインパクトは一際強い。ブルワーズとの開幕3試合すべてで本塁打を放ち、MLB史上4人目となるデビューから3試合連続本塁打を記録。トレバー・ストーリー、チェイス・デローター、カイル・ルイスに続く快挙となった。

チェイス・デローター(外野・ガーディアンズ)
最初の3試合:OPS1.571、本塁打4本

その規格外のパワーは、チームメイトから「馬鹿げている(stupid)」と表現されるほどだ。ガーディアンズの球団2位(全体44位)の有望株は、デビューから3試合で4本塁打を放った史上2人目の選手となり、2016年のストーリーに並んだ。しかも相手は、ローガン・ギルバート、ジョージ・カービー、アンドレス・ムニョスらオールスター投手ばかりだ。特にムニョスからの一発は印象的で、96.6マイル(約155キロ)の速球を逆方向へ運ぶパワーを見せつけた。

ケビン・マクゴニグル(三塁/遊撃・タイガース)
最初の3試合:打率.417(12打数5安打)、OPS1.045

MLBパイプライン全体2位の有望株は、26日(日本時間27日)のメジャー初打席で満塁の場面に立つと、初球を振り抜き、右翼線へ2点二塁打を放った。その後も勢いは止まらず、メジャーデビュー戦で4安打を記録。これはタイガース史上2人目であり、1900年以降では21人目の快挙となった。2日後の第2戦では、パドレスのワンディ・ペラルタと10球に及ぶ勝負の末に勝ち越しの2点適時打を放った。

JJ・ウェザーホルト(二塁・カージナルス)
最初の3試合:打率.308(13打数4安打)、OPS.872

マクゴニグルと同様に、23歳のウェザーホルトもデビュー戦から勝負強さを発揮している。MLBパイプライン全体5位の有望株は、カージナルスでは69年ぶりとなる、メジャー初安打で本塁打をマーク。さらに2日後には、延長十回裏に2点適時打を放ちサヨナラ勝利をもたらした。これにより、1969年以降でメジャー最初の2試合以内にサヨナラ打を記録したカージナルスの選手として、カート・フォードに次ぐ2人目となった。

オーウェン・ケイシー(外野・マーリンズ)
最初の3試合:打率.500(10打数5安打)、OPS1.500

ハムストリングの負傷でオールスター外野手カイル・スタワーズが離脱する中、マーリンズは新たな戦力を必要としていた。そこに登場したのがMLBパイプライン全体40位の有望株ケイシーだ。昨季はカブスで12試合の出場にとどまり、新人資格を維持していた。左打ちのスラッガーは開幕から長打を連発。3試合で3本の長打を記録し、29日にはサヨナラ2ランを放った。マーリンズの選手で、初本塁打がサヨナラの一打となったのは、2017年のJT・リドル以来。2009年以来の開幕3連勝を牽引している。

岡本和真(三塁・ブルージェイズ)
最初の3試合:打率.333(12打数4安打)、OPS1.012

オフシーズンに4年6400万ドル(約96億円)でブルージェイズと契約し、MLB初挑戦でいきなり存在感を示している。メジャーデビュー戦では3度出塁し、その活躍を受けてクリーンアップに昇格した。NPB時代から長打力で知られる岡本は、28日に420フィート(約128メートル)の本塁打を放ち、鮮烈な一発目となった。

サル・スチュワート(一塁・レッズ)
最初の3試合:打率.700(10打数7安打)、OPS2.069

MLBパイプライン全体20位の有望株は、昨季の短期間のメジャー出場でも18試合で5本塁打を放ち、その実力の片鱗を見せていた。そのスラッガーは開幕スタメン入りを勝ち取り、1958年に新人資格が定義されて以降、レッズの開幕戦で4番を務めた初の新人となった。30日の時点でナ・リーグ最多の7安打を記録し、ナ・リーグ週間MVPにも選出された。

ジャスティン・クロフォード(外野・フィリーズ)
最初の3試合:打率.333(9打数3安打)、OPS.733

MLBパイプライン全体51位の有望株は、メジャー初打席の初球で安打を記録。この日は2安打をマークした。これにより、フィリーズ史上、開幕メジャーデビュー戦で2安打以上を記録した15人目の選手となった。さらに特別だったのは、父でMLBオールスター4度選出のカール・クロフォードを含む約40人の家族や友人が観戦に訪れていたことだ。守備でも中堅で落ち着いた動きを見せ、シチズンズバンクパークの広い外野を難なくカバーしている。