レイズvs.ブルワーズ、ワールドシリーズ第2戦注目ポイント

October 24th, 2026

ワールドシリーズ第1戦は、*最後のアウトを2度*奪う必要が生じるほどの緊迫した接戦となった。ブルワーズは一度アウト判定が覆りながらも、本拠地での初戦を守り切った。一方、ビジターのレイズも簡単には引き下がらず、24日夜(日本時間25日)にアメリカンファミリーフィールドで行われる第2戦以降も、最後まで激しい戦いが続くことを予感させた。

「正直、毎試合こんな展開になってほしい。ただ、最後は僕たちが勝ちたい」とレイズの遊撃手テイラー・ウォールズ(30)は接戦を楽しんだ。

「最高だった。球場の雰囲気も素晴らしかった。一進一退の攻防で、一球一球に集中しないといけないと本当に感じた。ああいう戦いは楽しい」

リーグ優勝決定シリーズを早々に勝ち抜いたため、ブルワーズには約1週間の実戦間隔が空いた。それでもブランクを感じさせなかった。44年ぶりにワールドシリーズへ進出したブルワーズは、第1戦特有の華やかな演出や大舞台の重圧にも動じなかった。序盤に得点を重ね、終盤のレイズの反撃をしのいで3-2で勝利した。

これまで7回戦制で行われたポストシーズンでは、第1戦を制したチームが199シリーズ中128度(64%)でシリーズを勝ち抜いている。現行の2戦3戦2戦方式では、本拠地で第1戦を制したチームが104シリーズ中70度(67%)でシリーズを制覇。ブルワーズがドジャースをスイープした2026年のリーグ優勝決定シリーズも含まれる。

ただ、似たスタイルを持つ両軍の対戦だけに、どちらかが一気に抜け出す展開にはなりにくい。そしてレイズには、第2戦の切り札としてドリュー・ラスムッセン(31)がいる。オールスター選出歴を持つ右腕は、この10月に抜群の投球を続けている。

ラスムッセンは2018年ドラフト6巡目で指名を受け、メジャーでプレーする最初の機会を与えたブルワーズと対戦する。ブルワーズは2021年、トレードでラスムッセンをレイズへ送り出した。

「ワールドシリーズでブルワーズがほかの球団と対戦していたら、そりゃブルワーズを応援していたよ」とラスムッセンは古巣対決に胸を高鳴らせた。

「本当に特別で、すごく楽しみな対戦だ。この試合を楽しみにしている」

九回に薄氷を踏む展開はあったものの、第1戦ではブルワーズのリリーフ投手がレイズを上回り、それが勝敗を分けた。ラスムッセンが今ポストシーズンでさらに一段上の投球を続けているだけに、第2戦は先発投手の比較ではレイズに分がある可能性もある。ただ、ブルワーズの新人ローガン・ヘンダーソン(24)も侮れない。今季、ポストシーズンを含めヘンダーソンが先発した20試合で、ブルワーズは16勝している。

第1戦から分かったように、約1週間の実戦ブランクはブルワーズに悪影響を及ぼさなかった。過去のワールドシリーズでは、リーグ優勝を早々に決めたチームが長い休養で調子を崩す例もあったが、今回は違った。

「試合が始まれば、また野球ができるという安堵感が出てきて、すべてが普段通りで心地よく感じられる」とブルワーズ主将クリスチャン・イェリッチ(34)は振り返った。

「みんなすぐに試合へ入り込んで、素晴らしい仕事をした。まだ先は長いけど、まず1勝できたことは大きい」

ブルワーズが第2戦も制せば、ワールドシリーズで2勝0敗とした58チーム目となる。過去57チームの80.7%が最終的に優勝。7回戦制のワールドシリーズでは、55チーム中45チームが頂点に立っている。

試合日時と視聴方法

第2戦は24日午後8時(日本時間25日午前9時)開始。米国ではFOX、FOX Deportesが全米中継し、FOX Oneでも配信される。

日本ではNHK BS、J SPORTS3で生中継。MLB.TV、SPOTV NOW、Lemino(SPOTVパック)でもライブ配信される。

先発投手は?

レイズ:右腕ドリュー・ラスムッセン(31)
主要データ:後半戦、ラスムッセン先発15試合でレイズは14勝1敗

十分な休養を取っていたラスムッセンを第1戦に先発させる選択肢もあった。ただ、レイズは、自身をドラフト指名し、その後レイズにトレードした古巣との対戦を前に回復へさらに1日あてることを優先した。

この運用は、圧倒的な投球を続ける右腕に好結果をもたらしている。オールスター戦以降は93回2/3を投げ、11勝0敗、防御率1.73、99三振、18四球としている。

今ポストシーズン、ラスムッセンが先発した最初の3試合でレイズは2勝。地区シリーズ第1戦ではヤンキース打線を封じ、リーグ優勝決定シリーズ第5戦ではガーディアンズ打線を沈黙させた。

登板間隔を長く取った効果もあり、今月の3登板はいずれも七回までマウンドに立っている。

ブルワーズ:右腕ローガン・ヘンダーソン(24)
主要データ:レギュラーシーズンとポストシーズンを合わせ、ヘンダーソンが先発した通算25試合でブルワーズは21勝4敗。今ポストシーズンも2勝0敗

テキサス州出身のヘンダーソンにとって、ワールドシリーズはなじみのある舞台でもある。2017年から2022年までにアストロズがワールドシリーズへ進出した4度すべてで、それぞれ1試合を現地観戦した。最後に観戦した2022年は、ブルワーズが前年のドラフト4巡目でヘンダーソンを指名した翌年だった。

ここまでの道のりでは負傷にも苦しんだ。昨季も前腕の負傷から復帰した直後で、ブルワーズの地区シリーズ、リーグ優勝決定シリーズの出場選手登録から外れた。

ヘンダーソンは2026年のレギュラーシーズンで11勝3敗、防御率2.47をマーク。ポストシーズンではブルワーズの先発ローテーションの中心を担い、ナ・リーグのサイ・ヤング賞受賞が有力視されるジェイコブ・ミジオロウスキー(24)に続き、各シリーズの第2戦に先発してきた。

10月12日(同13日)のドジャースとのリーグ優勝決定シリーズ第2戦では、暴投1つとけん制悪送球2つが響き、4失点(自責点2)。レギュラーシーズンとポストシーズンを合わせた通算25先発で、4失点以上した初めての登板となった。

「ここまで2試合投げた経験には、間違いなく価値がある」とヘンダーソンは実感を込めた。

「試合当日は、いろいろな感情が湧いてくる。緊張感も高まるし、アドレナリンも増す。でも試合を経験する中で自分自身について学べたこともあった。それはこれから先に生かせると思う」

両チームのスタメン

レイズ: 最大の焦点は、第1戦と同様にジョナサン・アランダ(28)とジュニオール・カミネロ(23)の間に左打者を1人挟むか、それとも「ビッグ3」を1〜3番に並べるかだった。レイズはチャンドラー・シンプソン(25)を3番に置く打順を継続した。

ブルワーズ: ブルワーズは今ポストシーズン、1番ジャクソン・チューリオ(22)に続く2〜5番を、相性や打者の状態に応じて入れ替えてきた。ワールドシリーズ第1戦ではクリスチャン・イェリッチ(34)を3番に置き、1回に先制適時三塁打。パット・マーフィー監督(67)は第2戦で打線を変更しなかった。

先発投手の後、リリーフ投手陣はどうつなぐ?

レイズ: レイズの救援陣は、ここ数日の休養に加え、第1戦でニック・マルティネス(36)が5回を投げ、さらに25日(同26日)には休養日も控えているため、かなり良い状態で第2戦を迎えられそうだ。

23日夜(同24日)に登板した救援投手は、スティーブン・マッツ(35)が5アウトを奪うまで31球を投げたほか、ケビン・ケリー(28)、ギャレット・クリービンジャー(32)、コール・サルサー(36)の4人だけだった。

そのため、九回に必要となれば、十分な休養を取ったブライアン・ベーカー(31)を投入できる。主力左腕キャム・ブーザー(34)、セットアッパーのタイラー・ウェルズ(32)、左腕イアン・シーモア(27)も同様だ。さらに、救援待機する先発投手も起用でき、フレディ・ペラルタ(30)やグリフィン・ジャックス(31)が候補となる。

マッツを除けば、第1戦で13球以上を投げたリリーフ投手はいなかった。

ブルワーズ: アーロン・アシュビー(28)、アブナー・ウリーベ(26)、トレバー・メギル(32)の3人は、今ポストシーズンでブルワーズの救援陣が投げた44回2/3のうち28回1/3を担っている。第1戦でも最後の4イニングを3人でつないだ。

アシュビーは1回2/3を投げたが、第2戦で再び登板できないほどの負担ではない。ブルワーズにはほかにも、D.L.ホール(28)とジョジョ・ロメロ(30)という質の高い左腕が2人いる。終盤に備えてアシュビーを温存したい場合には、この2人を起用できる。

アシュビーの球数は20球で、メギルと同じだった。

注目すべき負傷者は?

レイズ: 先発左腕シェーン・マクラナハン(29)は今ポストシーズンの登板を見送ることが決まった。来春には投球できる見込み。それ以外に新たな情報はない。

ブルワーズ: ワールドシリーズ開幕前、最大の懸念材料だったブランドン・ウッドラフ(33)の状態は、現在も変わらない。ワールドシリーズの出場選手登録に加わったものの、第1戦では登板しなかった。実際に投げた場合、コンディションを維持できるか。7月4日(同5日)以来の実戦登板で、本来の投球ができるか。依然として不透明だ。

ウッドラフにとって23日夜(同24日)は2018年以来となる救援待機だったため、アシュビーに助言を求めながら過ごした。

誰が好調で、誰が不調?

レイズ: アランダはワールドシリーズ初出場で3打数3安打、1四球と素晴らしい滑り出し。シンプソンも2安打を放ち、代走のホルヘ・マテオ(31)との重盗では後続走者として盗塁を成功させるなど、打撃と走塁で貢献した。カミネロは112.7マイル(約181キロ)の鋭い打球を放ち、四球も選ぶなど、打席では全体的に落ち着いている。

一方、メサは打撃で苦戦が続き、今ポストシーズンは打率.147。ヒックスも今月は厳しい状況が続き、ポストシーズンのOPS.491にとどまる。デルーカも打率.176。ベン・ウィリアムソン(25)も今ポストシーズンは11打数1安打にとどまっている。

ブルワーズ: チューリオは2安打を放ち、さらに1打点。今ポストシーズン8打点、ポストシーズン通算19打点とし、23歳未満の選手による歴代最多記録をさらに伸ばした。

チューリオは4打数2安打、コントレラスは3打数2安打。ブルワーズの選手によるワールドシリーズ1試合2安打以上は、1982年第7戦でポール・モリター(70)が記録して以来となった。

コントレラスは、ブルワーズの今ポストシーズン最初の9試合でチームトップとなるOPS.1.184をマークしている。

ファンが知っておきたいその他の情報は?

  • 第1戦は、ワールドシリーズ第1戦で本塁打が1本も出なかった2000年(メッツ対ヤンキース)以来の一戦となった。1987年以降では、本塁打なしのワールドシリーズ第1戦は2000年と今回の2試合だけ。
  •  レイズはワールドシリーズ第1戦で通算0勝3敗。一方、第2戦は2勝0敗で、2008年にフィリーズ4-2で勝利し、2020年にはドジャースに6-4で勝った。
  •  シンプソンは第1戦で3番に入り、レギュラーシーズンとポストシーズンを合わせて通算本塁打0の選手によるワールドシリーズ3番先発は、これで通算4例目となった。記録会社エライアス・スポーツ・ビューローによると、過去にはテッド・キャザー(1914年ワールドシリーズ第2戦、ボストン・ブレーブス)とチック・ショーテン(1916年ワールドシリーズ第3戦、第5戦、ボストン・レッドソックス)が記録している。

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