そして、4チームが残った。約2週間後にはこの中から王者が決まる。
どのチームが勝っても、新たな歴史が生まれる。
常々、ポストシーズンの予想は至難の業(わざ)で、今年もすでに数多くの予想が外れてきた。しかし、少なくとも現時点での勢力図を改めて整理することはできる。ということで、リーグ優勝シリーズに進出した4チームのパワーランキングを発表する。
それでは、ワールドシリーズ制覇を目指す各チームが優勝を「信じる理由」と「疑う理由」を挙げながら比較していこう。
1 ドジャース
- 直近の全米制覇:2024年(球団史上8度目)
- 直近のワールドシリーズ出場:2024年(対ヤンキース)
- 直近のポストシーズン結果:2024年ワールドシリーズ優勝
「信じる」理由
ポストシーズンを第3シードで迎えたことを、もう忘れているかもしれない。レギュラーシーズンでは波があり、なかなか調子が上がらなかったが、ここに来てようやく本来の姿を取り戻しつつある。
「疑う」理由
今季、打線が停滞した時にチームを救ってきたのは、いつも大谷翔平(31)だった。しかし、今はその二刀流スターが最悪のタイミングで今季最大のスランプに陥っている。NLDSでは18打数1安打、9三振。打席を終えるたびに首を振りながらベンチへ戻る姿が目立った。フィリーズの強力な左投手陣との相性の悪さも一因ではあるが、それでも大谷らしさは見られなかった。ドジャースが次のステージへ進むためには、彼の復調が欠かせない。
2 ブルージェイズ
- 直近の全米制覇:1993年(球団史上2度目)
- 直近のワールドシリーズ出場:1993年(対フィリーズ)
- 直近のポストシーズン結果:2023年ア・リーグワイルドカード敗退(対ツインズ)
「信じる理由」
ポストシーズンは雰囲気だけで勝てるものではないが、今のブルージェイズの雰囲気は完璧と言っていい。ヤンキースに勝利した後のクラブハウスでの喜びは、このシーズンが球団とファンにとってどれほど特別なものかを物語っていた。そして、その中心にいるのがブラディミール・ゲレーロJr.(26)だ。ALDSでホームランを量産し、ヤンキース撃破の立役者となった。先発ローテーションは整い、勝負強い打撃もさえている。さらにALCSでは本拠地開催のアドバンテージもある。
「疑う理由」
3 マリナーズ
- 直近の全米制覇:なし
- 直近のワールドシリーズ出場:なし
- 直近のポストシーズン結果:2022年ア・リーグ地区シリーズ敗退(対アストロズ)
「信じる」理由
2001年に116勝を挙げた伝説的チーム以来の戦力が揃っている。打線は厚みを増し、先発陣も盤石。クローザーには鉄壁のアンドレス・ムニョス(26)、そして球団の象徴的存在となりつつあるフリオ・ロドリゲス(24)がいる。さらに、60本塁打を放った、殿堂入り級のニックネームを持つ捕手もいる。加えて、エースのブライアン・ウー(25)がこのシリーズで復帰予定。ALDS第5戦で15イニングを戦い抜くために3人の先発投手をリリーフで起用したチームにとって、貴重な戦力になる。悲願のワールドシリーズ進出、そして制覇を目指すのは今しかない。
「疑う」理由
その厚い打線も、ポストシーズンでは上位に頼る傾向が見られた。また、タイガースとのシリーズではリリーフ陣が不安定で、ブルージェイズが休養を取る中、マリナーズはギリギリまで戦い続けた。さらに、MLBで唯一ワールドシリーズに進出したことのない球団という事実は、特に苦しい時に、頭をよぎるだろう。
4 ブルワーズ
- 直近の全米制覇:なし
- 直近のワールドシリーズ出場:1982年(対カージナルス)
- 直近のポストシーズン結果:2024年ナ・リーグワイルドカード敗退(対メッツ)
「信じる」理由
ブルワーズは今季、メジャー全体で最高勝率を誇ったチームだ。レギュラーシーズンでもポストシーズンでも、どんな状況でも勝ち方を知っている。要所で適切なプレーを決め、ここぞという場面でタイムリーを放つ。チームとしての総合力が個々の能力を超えて発揮されている。
「疑う」理由
ジャクソン・チューリオ(21)の負傷(太もも裏)は、大きな不安材料。ここまで攻撃の中心を担ってきただけに、その離脱の影響は計り知れない。加えて、対戦相手はスター軍団ドジャース。たった1人のスターがポストシーズンで結果を左右することは歴史が証明している。
