5月の日本人打者まとめ:彗星のように現れた西田陸浮、好調の村上宗隆が負傷離脱

June 3rd, 2026

5月が終わり、メジャーリーグ(MLB)はシーズン中盤戦へと突入。驚異的なペースで本塁打を量産する大砲がいれば、苦しみながらもチームの主軸として打線を牽引する強打者もいる。そんな選手たちの5月の戦いぶりを振り返る。

西田陸浮(5月成績:17打席・打率.235、出塁率.235、長打率.235)

彗星のごとく現れた新人が、ホワイトソックスの西田だ。5月下旬にメジャーに昇格すると、25歳のルーキーは持ち前の明るさも相まって、早くもチームメートやファンから人気を集めている。

もちろん、人柄だけでなくプレーでも存在感を発揮。デビュー戦でいきなり安打を放つと守備でも好送球で失点を防ぎ、チームを助けた。内外野を守れるユーティリティ性と俊足を武器にメジャー定着を目指す。

村上宗隆(5月成績:90打席・打率.244、出塁率.382、長打率.556)

5月だけで8本塁打。6月突入前時点で20本塁打に到達した。開幕後1カ月の勢いを継続し、5月終了時点でMLB全体の本塁打ランキングは2位タイだ。打率や出塁率もわずかにではあるが、5月より増加している。

チームも勝ち越しており(32勝28敗)、ア・リーグ中地区2位と上向きだった5月30日の試合で負傷交代。右太もも裏を負傷し、4〜6週間の離脱が見込まれている。

岡本和真(5月成績:100打席・打率.210、出塁率.304、長打率.470)

調子を上げていた4月下旬の勢いそのままに、5月最初の5試合で5本塁打の固め打ち。5月1日から11日までは10戦連続で安打を放った。主砲のゲレーロJr.の調子が上がりきらない中で、チームトップの12本塁打、33打点で打線を支えている。

ハードヒット率(上位4%台)、バレル率(上位10%台)、平均打球速度(上位8%台)ら、打球の質を表す指標では軒並みメジャートップクラス。三振の多さも目立つという点では村上に近いが、得点力不足の打線で気を吐いている。

吉田正尚(5月成績:63打席・打率.254、出塁率.314、長打率.381)

少しずつ出場機会を増やしながら、粘り強い打撃でアピールを続けている。三振率、空振り率の低さはリーグでも屈指。24日(日本時間25日)には待望の今季初本塁打も放った。

その3日後、MLB.comの山田結軌記者の取材に応じた吉田は「練習でのイメージを変えている」とコメント。メジャー挑戦以降の課題である、長打やハードヒットを増やすことが、厳しいポジション争いを生き抜くために不可欠だ。レギュラー左翼手のロマン・アンソニーが右手首を痛め、離脱中。左翼にはジャレン・デュランが入る。吉田はアンソニーの離脱中が、アピールチャンス。好結果を示すことができれば、アンソニーが復帰しても一定の出場機会を得られるはずだ。

鈴木誠也(5月成績:105打席・打率.190、出塁率.265、長打率.286)

ワールドベースボールクラシック(WBC)で右膝を痛め、4月10日(日本11日)の復帰以降、最高のスタートを切っていたが、5月はブレーキ。8日を最後に本塁打がなく、同月はわずか2本塁打となっている。チームも、5月16〜26日にかけて10連敗を喫し、ライバルのブルワーズに差をつけられている。

一方、今季は守備で進化が見られる。元々肩の強さには定評があったが、守備範囲の広さも増しており、OAA(Outs Above Average:平均的な選手よりどれだけ守備で多くのアウトを奪ったか)はキャリアハイとなる上位19%台(+2)に位置している。

大谷翔平(5月成績:97打席・打率.289、出塁率.397、長打率.495)

登板日には打席に立たないこともあり、負荷をうまく調整しながら打撃にも「らしさ」が戻ってきている。5月は4本塁打、18打点。打球の質の高さは言わずもがなで、ほぼ全ての指標で上位10%以上にランクインしている。

スロースタートの4月を経て、5月にエンジンは温まった。6月は爆発の1カ月となるか。