大谷の50-200にスクーバルは300奪三振?超大胆なスター選手の成績予想7つ

February 25th, 2026

ジャズ・チザムJr.は先週、50本塁打・50盗塁を達成し、大谷翔平と同じ「50-50クラブ」に入りたいとメディアに語り、周囲を驚かせた。

具体的な目標をここまで明言する選手は多くないが、この時期はメディアやファンが新シーズンに向けて大胆な予想を立てる季節でもある。チザムが1シーズンで50本塁打・50盗塁を達成するのは非現実的に思えるかもしれないが、2024年に大谷がその数字に届くと予想していた人や、カル・ローリーが昨季60本塁打を放つと予想していた人もほとんどいなかったはずだ。

大胆な予想は楽しい。ということで今回は、大胆だが、決してありえない訳ではない7つの予想を挙げる。

大谷が50本塁打&200奪三振

この二刀流スターの辞書に”不可能”という言葉はないかもしれない。2021年以降、満票で4度のMVPを受賞し、1試合6打数6安打で50-50クラブを達成し、昨年はナ・リーグ優勝決定シリーズのブルワーズ戦とワールドシリーズのブルージェイズ戦で歴史的な試合を演じた。”完全体”で迎える2026年は、どんな伝説的な偉業を達成するのだろうか。

大谷は過去2シーズン連続で50本塁打以上を放っており、それを達成できることは証明済みだが、投手として200奪三振以上はやや難易度が高いかもしれない(ドジャースが投球回数を制限する可能性もあるため)。しかし、エンゼルス時代の2022年には自己最多の219奪三振を記録している。大谷はこれまで何度も常識を超えてきた。今回もやってのけても不思議ではない。

ボビー・ウィットJr.が新しいカウフマンスタジアムで40本塁打

ロイヤルズはメジャーで2番目に広い球場だったカウフマンスタジアムのフェンスを前に出した。MLB.comのマイク・ペトリエロが詳細に分析(※英語記事)しているが、予想通り本塁打数の増加につながる可能性が高く、アメリカ代表のスター、ボビー・ウィットJr.にとっては朗報だ。

ウィットはデビューから4年連続で20本塁打以上を記録し、2023年と2024年には30本塁打を達成した。昨季は23本塁打だったが、2026年には大きく数字を伸ばす可能性がある。質の高い打球を打ち続けており、2023年以降200バレル以上を記録した6人のうちの1人でもある。2023年と2024年に30-30を達成しているだけに、今季は40-40に届く可能性もある。

スクーバルが300奪三振

ア・リーグでサイ・ヤング賞を連続受賞しているタリク・スクーバルが、さらに進化する姿を想像するのは簡単ではない。2024年は228奪三振、昨季は241奪三振を記録し、どちらも200イニング未満での達成となった。勝負の1年となるタイガースの状況を考えれば、登板回数を増やすことも考えられ、300奪三振の大台も見えてくる。仮に実現すれば、2019年のゲリット・コールとジャスティン・バーランダー以来となる。

スキーンズがWAR10以上

スクーバル同様、ポール・スキーンズがさらに進化する姿を想像するのは簡単ではない。しかしパイレーツの右腕は、メジャー最初の2シーズンで計320回2/3を投げ、通算防御率1.96を記録した。多くの選手がメジャーでの壁に直面する時期に圧倒的な成績を残しているその才能を考えれば、2026年にさらにレベルを引き上げてもおかしくない。

ベースボールリファレンス(Baseball Reference)によるWAR(勝利貢献の総合指標)で10以上を記録した例は、これまで121回あるが、決して頻繁に見られる数字ではない。最後に達成したのは2009年のザック・グレインキー(ロイヤルズ)のWAR10.4で、21世紀にこの数字に到達した他の投手は、ランディ・ジョンソン(2001-02年)とペドロ・マルティネス(2000年)だけだ。

先発投手の投球回数が減少している現代では、2桁に乗せるのはますます難しい。それでもスキーンズなら可能性はある。昨季は187回2/3でWAR7.7、2024年は133回でWAR5.9を記録した。さらに内容を向上させ、200イニング以上投げることができれば、ピッツバーグのエースがWAR10超に到達する姿も見られるかもしれない。

新人のグリフィンが20本塁打・50盗塁

コナー・グリフィンはMLBパイプラインの全体1位プロスペクトであり、近年でも屈指の逸材とされている。スプリングトレーニングで早速2本塁打を放つなど期待は日に日に高まっており、19歳(4月に20歳)ながら、開幕戦でパイレーツの遊撃を守るのではないかとの声も出ている。仮にそうならなくても、今季のピッツバーグにおいて重要な役割を担うことは間違いない。

特に際立つのが身体能力で、昨季はマイナー122試合で21本塁打、65盗塁を記録。スキル面ではメジャーでも比較的早くから通用する可能性があり、120試合以上出場すれば、一気にスターとなるだけのポテンシャルを持っている。20本塁打・50盗塁は史上15人(計23回)しか達成していないが、グリフィンはそのためのパワーとスピードを兼ね備えている。

メイソン・ミラーが奪うアウトの半分以上が三振

1シーズンで対戦打者の50%以上を三振に取った投手は、以下の3人のみだ(50イニング以上投球が条件)。

  • 2022年 エドウィン・ディアス 50.2%
  • 2014年 アロルディス・チャップマン 52.5%
  • 2012年 クレイグ・キンブレル 50.2%

メイソン・ミラーは、この仲間入りが可能な力を持つ。2024年に本格的なリリーバーとなって以降、対戦打者の43.1%を三振に仕留めており、これはメジャー最高の数字だ。2024年の奪三振率41.8%から、昨季は44.4%へとさらに上昇した。

昨夏のトレード期限でパドレスに移籍して以降は、さらに向上した。83人の打者に対し45奪三振で、奪三振率54.2%を記録。27歳となるシーズンを迎え、ポストシーズンを争うパドレスの守護神として、歴史的なシーズンを迎える可能性がある。

25歳未満の選手が50本塁打

対象が広い予想だが、現実的に50本塁打を狙える若手は数人いる。ただ、メジャー史上、シーズン最終日時点で50本塁打を記録した25歳未満の選手は以下の6人のみだ。

  • 2019年 ピート・アロンソ 53本
  • 2007年 プリンス・フィルダー 50本
  • 1956年 ミッキー・マントル 52本
  • 1955年 ウィリー・メイズ 51本
  • 1947年 ラルフ・カイナー 51本
  • 1932年 ジミー・フォックス 58本

極めて限られた、そして偉大な顔ぶれへの仲間入りが期待されるのは、ジュニオール・カミネロ(2025年に45本塁打)、ニック・カーツ(36本塁打)、ジェームズ・ウッド(31本塁打)らだろう。カミネロは昨季あと一歩だったが、スタインブレナーフィールドからトロピカーナフィールドへ戻ることで本塁打数がやや減る可能性もある。カーツは打者有利とされるサターヘルスパークを本拠地とするため、この中では最有力候補かもしれない。