5月の日本人投手まとめ:佐々木を支える「新スプリット」、今井が適応の兆し

June 6th, 2026

5月が終わり、シーズン中盤戦へと突入。若き右腕が新たな球種で才能を発揮する一方、昨年と同じ課題に苦しむ選手もいる。以下、日本投手の5月を振り返る。

佐々木朗希(5月成績:28回1/3・防御率3.18)

ついに才能開花のときを迎えたのかもしれない。登板ごとに投球内容を改善しており、17日のエンゼルス戦では8三振、30日のフィリーズ戦では7三振を記録している。きっかけの一つと考えられることは、4月26日の試合から導入している”新しいスプリット”。握りを変え、回転数が増加し、球速は約5マイル(約8キロ)ほど上がっている。これに伴い、フォーシームとの相乗効果が見られている。

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今井達也(5月成績:20回2/3・防御率4.79)

投球内容が改善し続けている。5月12日の復帰登板は4回6失点だったが、復帰3戦目では、6回を無失点に抑え、継投ノーヒッターに貢献。31日の直近の登板でも、6回3安打、2失点と好投。徐々に日本時代の投球を取り戻している。

菅野智之(5月成績:26回2/3・防御率5.40)

22日のダイヤモンドバックス戦では6回2/3、2失点の好投。だが、それ以外の登板では6イニングを投げ切れなかった。27日のドジャース戦では、大谷に先頭打者本塁打を許すなど、五回途中3失点で降板した。

データサイトのベースボールサバントによれば、5月はシンカーの割合が増えており、4月の11.9%から28.5%へと増加。しかし、被打率.370は全球種でワーストとなっている。

菊池雄星(5月成績:メジャー登板なし)

4月末の登板で左肩に違和感を訴え降板すると、5月3日に左肩の炎症で負傷者リスト(IL)入り。手術は回避し、後半戦での復帰が期待されている。

今永昇太(5月成績:35回2/3・防御率5.80)

昨年も最重要課題だった「本塁打」に苦戦している。4月はわずか2本塁打だったが、5月は10本に増加。6月最初の登板で今季ワーストとなる4本塁打を浴びた。

本人は本塁打の増加について「相手が強く振れる場所に投げてしまうと、いいボールでも打たれてしまう」とコメント。実際、決め球のスプリット(今永は「チェンジアップ」ということもある)は5月も変わらず低い被打率(.169)と高い空振り率(40.5%)を誇っているが、3本塁打を喫している。

千賀滉大(5月成績:メジャー登板なし)

4月27日に腰椎の炎症でIL入り。5月中旬に投球プログラムを再開し、現在はマイナーでリハビリ登板を行っているが、内容には不安が残る。5月22日の復帰初戦では、最速97.7マイル(約156キロ)をマークしたが、制球難。直近2登板も同じくコントロールに苦しんでいる。

松井裕樹(5月成績:15回・防御率0.60)

2月中旬に左内転筋を痛め、5月5日にILから復帰すると複数イニングを任されながら好投。最初の12イニングを無失点に抑えた。セーブ機会での登板はないものの、中盤を安定させるリリーフとして強力なブルペンに厚みを加えている。

山本由伸(5月成績:31回2/3・防御率2.84)

5月は最終日のフィリーズ戦以外全てで6回以上を投げ切った。フィリーズ戦も5回で自己最多の10三振。今季課題としていた初回の失点と本塁打を直近2登板では回避しており、状態を上げている。5月は特にフォーシームが効果的。被打率は4月の.258から0.77へと低下している。

大谷翔平(5月成績:25回・防御率1.08)

サイ・ヤング賞レースは激しさを増す一方だが、ハイレベルな争いでも二刀流のスターは見劣りしない投球を続けている。25イニングを投げ、わずか3失点で合計27三振。制球が乱れ、本調子ではない登板もあったが、それでも要所を締め防御率0.74とし、0点台をキープしている。中6日以上の登板間隔のため、投球回数がライバルより少なくなる分、悲願のタイトル奪取には、この圧倒的な投球の継続が不可欠だ。