4月の日本人打者まとめ:村上が絶好調、大谷はスロースタート

4:42 AM UTC

MLB最初の1カ月が過ぎた。まだまだ序盤戦と言いつつ既に20%弱が経過しており、特に新加入選手たちにとっては”第一印象”を残す重要な期間と言える。

そんな3、4月に日本人選手たちはどのようなパフォーマンスを見せたのか。こちらでは打者5名(うち1人はもちろん二刀流)の成績を振り返る。

※なお成績は全て29日(日本時間4月30日)終了時点。

村上宗隆(110打席・打率.236/出塁率.375/長打率.939)

この男から始めるしかないだろう。29日時点で、メジャートップタイの12本塁打。もちろんパワーに定評はあったが、初年度、特に序盤は適応に苦しむだろうという予想が多かった中で、最大のサプライズとなっている。

村上の特徴はシンプル。本塁打と四球と三振が多い。これに尽きる。あまりにも極端でわかりやすい打撃はファンだけでなく、MLBの分析班をも魅了している。

デビュー戦からの3戦連発や、日本選手記録となる5試合連続本塁打など、数々の記録を残している点にも、”スター誕生”を感じさせる。

岡本和真(107打席・打率.224/出塁率.303/長打率.686)

村上同様、今季からメジャーに挑戦している岡本も尻上がりに調子を上げている。5本塁打はチームトップ。3月に2本塁打を放ってから、15試合連続で一発から遠ざかっていたが、2試合続けて特大弾を放つなど、 NPB時代の打撃を取り戻しつつある。

三塁の守備でも質の高いプレーを見せており攻守でチームに貢献。何より、ジョン・シュナイダー監督はその人柄を称えている。

「ベンチでの岡本の様子を少しでもメディアの皆さんに知ってもらいたい。本当に面白くて、チームメートもそれを楽しんでいる」

リーグの中でも、95マイル(約153キロ)以上の打球速度を記録した打球の割合を示す「ハードヒット率」は上位12%台、理想的な打球速度と打ち出し角度で、ヒットや長打になりやすい打球の割合を示した「バレル率」は上位18%台と打球の質も上々。適応が深まるほどに、さらなる成績向上がのぞめそうだ。

吉田正尚(49打席・打率.265/出塁率.390/長打率.717)

監督が解任されるほどの不振に苦しむレッドソックスにおいて、吉田も自身の立場を確保しようと戦っている。吉田がプレーする外野・DHは特に選手層が厚く、競争が激しい。

出場機会も不安定で、苦戦した時期もあったが、3安打3打点を記録したり、サヨナラ打を放ったりと、随所でその実力を発揮している。監督交代を追い風とできるか。

鈴木誠也(67打席・打率.328/出塁率.430/長打率.997)

ワールドベースボールクラシック準々決勝(ベネズエラ戦)での負傷により出遅れたものの、4月10日(日本時間11日)の復帰以降は右肩上がりに調子を上げている。特に直近10試合では3試合連続弾を含む5本塁打と固め打ちしている。

まさに”ケガの功名”となっているのが、守備だ。「ケガをしたことで、1歩目の大切さや、スタートを切る前の準備段階の予備動作が自分なりに良くなってきている」と語っていたように、ここまでは非常にスムーズな守備が光る。

スタットキャストによる打球の質に基づく出塁率(xwOBA)はMLB全体でも上位2%。バレル率はまだ昨年ほどの水準に上がっていないが、出塁率を維持しながら長打力も発揮できれば、さらなるステージに上がる可能性がある。

大谷翔平(110打席・打率.273/出塁率.406/長打率.897)

昨年から続く53打席連続出塁という偉大なる記録を再び作ったが、不完全燃焼な1カ月となった。もちろん、これはあくまで”大谷基準”での話だ。6本塁打はチーム3位、OPS. 897はチーム2位で、打球の質も例年ほどの圧倒的な数値ではないが高水準を保っている(バレル率上位2%、ハードヒット率上位12%)。

また、今季は右肩に死球を受けたメッツ戦以降の3登板のうち、2試合では投手のみでの起用された。チームとしても最適な負荷調整を模索している。マウンドの上では絶好調なだけに、投打の理想的なサイクルが見つかれば、打撃もさらに向上してくるはずだ。